ドイツの5つ星ホテルのレストラン料理長を務めるフランク・エーラーが監修した、本作に登場するオリジナル料理“エロチック・キュイジーヌ”を再現し、監督と、シェフによる記者会見を行いました。

まずは、本作に登場するオリジナル料理”エロチック・キュイジーヌ”を再現し、ご来場の方々にご試食いただきました。
メニューは下記の通りです。

Aspic de saumon fume norvegian et aussi chaud-froid a l’aneth
ノルウェー産スモークサーモンのアスピックとショー・フロア 
アネットの香り

Tranche de rouger poele avec croustillant d’orange, sauce “noir”
ルージェのポワレ オレンジのクルスティアンと共に 黒のソース

Supreme de caneton roti aux epices, son jus parfume de cacao
仔鴨胸肉のロースト エピス風味 カカオパヒュームのジュ

Gateau Opera et truffes de praline
ガトーオペラとプラリネのトリュフ

記者会見Q&A

——監督とシェフから皆様に一言づづお願いします。

ミヒャエル・ホーフマン監督(以下、監督):
本日この場にいられる事を誠に嬉しく思います。
非常に素晴しいイベントで感動しております。
皆様方が私の映画を心から受け入れてくれたという事が分かりました。
本当にありがとうございました。
心だけではなく、口も大きく開けて頂いて私の映画を受け入れて下さいまして、本当に有難く思います。

フランク・エーラーシェフ(以下、シェフ):
日本に来まして日本人の皆様が本当に繊細な方だと思いました。
私たちドイツ人に比べて、とても繊細な方々ではないかと思いました。
日本において映画が成功し、皆様に観て頂ける事を心から願います。
観て下さった方々がハッピーになって下さいます様、お祈りしています。

——お二人はどのようにして出会われたのでしょうか?
また、映画で重要な役割を担う“エロチック・キュイジーヌ”はどのようにして、生まれたのでしょうか?

監督:
私たち2人は一目惚れしたという感じです。
初めて会った時にエーラーシェフが私のために8品目のコースメニューを作ってくれました。お任せです。
何が出てくるか私は分かりませんでした。
その食事が本当に素晴しくて、その味を知ったときに、この人しか私の映画を一緒にやっていく人はいないと確信しました。

“エロチック・キュイジーヌ”については、エーラーシェフご自身の方が詳しいと思います。
ただ、彼の料理を食べて、「食が人を変えることができる」という言葉は本当だと確信しました。

シェフ:
“エロチック・キュイジーヌ”とは、官能的な料理。
情熱、ハート、愛を包み込んで作られているものです。
料理人は料理の中に愛を込め、その愛を料理を食べて下さる方に伝える。
食べて下さった方は料理を通して、日常の中に埋もれてしまった感覚をもう一度鋭敏に、鋭くさせる事ができる、というのが私の考える“エロチック・キュイジーヌ”です。
シェフではなく、出来上がった料理が主役だと、私は考えています。

——“プラリネ”について、こだわった点を教えてください。

監督:
“プラリネ”が登場するシーンは、とても重要なシーンです。
あそこから全てが始まります。
“プラリネ”を食べた二人とも、夢中になり、特にエデンは、厨房まで訪ねます。
その、魅力を映像にするのは、とても難しかったです。

シェフ:
あの“プラリネ”は正確な温度で、最も上質なカカオを使い、食べると、まるで天国にいるような“プラリネ”を作ることにこだわりました。

(Report:Yasuhiro Togawa)