デンマークからやってきた愉快なミュージカル『スカイマスター、空飛ぶ一家のおとぎ話』の上映にともない、Q&Aに監督のミカエル・ウィケとスティーン・ラムスセンが登壇した。

幸せな家庭に育った10歳のケルに、かわいい妹ができた。だが、生まれたばかりの妹の背中には翼のようなものが生えている。素敵な奇跡を起こす翼だったが、その奇跡はケルにしか見えず、病院からは切断を勧められる。切断手術のために病院に連れていかれる妹を救出しに、ケルは必死に後を追っていくが…。

「誰でも違うことはOKであるという権利、また皆さんの翼をカットしないでというメッセージでもあります。ドキュメンタリーやシリアスな映画にもできたのですが、おとぎばなしにすることで、より一層メッセージが伝わると思いました。」と、まずは監督から観客に向けメッセージをおくった。

Q:この作品はデンマークのどういうところで上映され、どのような人たちが見たのでしょうか?
A:デンマークでは昨年、普通の映画館で上映され、最も売り上げの高い映画の一つでした。地方でも上映されています。二人で25年間パートナーを組んでいますが、アナーキーな作品を数多く手がけています。

Q:スマートボーイ(ロボット)はこの後どうなるのか?続編が気になったのですが。
A:背景にはいつも新鮮なものを取り込んでいます。スマートボーイは日本で発売された50年代のロボットのおもちゃを真似して作りました。どうしてロボットを作ったかというと、デンマークの子ども達は、主人公の男の子のようにゲームに夢中です。映画の中で彼はゲームよりも赤ちゃんがかわいいことや、飛べることがわかりました。機械に没頭することを何とかしたいというのが映画のテーマの一つでした。私たちも子どもの頃、空を飛びたいという夢があったので、それを反映しているんです。

(Report:Miwako NIBE)