強く、美しく、凜とした女性像を描いた本作『ボルベール<帰郷>』を、大地さんの人生観、理想の家庭像などになぞらえて、ご鑑賞後のお客様に向けてお話いただきました。

<トークショーQ&A>

●まずご挨拶を。素敵なご衣裳ですね!
大地:今日は素敵な場所にお呼びいただきありがとうございます。今日の衣装はモスキーノのワンピースで、映画を意識して着てきました。映画では赤だけでなく原色の配分が絶妙で、観ている間、色の使い方に注目してしまいましたね。素敵でした。原色だけでなく、パステルカラーもうまくつかわれていました。役者の心理描写も素晴らしいけれど、一コマ一コマ絵としても楽しめましたね。

●映画の感想は?
大地:あたたかい部分や、クスっと笑える部分もあり、女性賛歌の映画だといわれていますが、その通り女性の持ついろんな面がみられる映画だなと思います。
女優さんそれぞれの演技も素晴らしいですし。監督はじめスタッフの方々、キャストの方々全員の想いが伝わる映画でしたね。
それに「ボルベール」という曲には思わずウルっときてしまいましたね。歌のメロディーも歌詞も、胸にジーンとくるものがありました。みんながそれぞれに話したいことがたくさんある、すごい人生を背負っているキャラクターばかりなのに、前向で暗くならないお母さんで。その点救われましたね。背景にあるものはどろどろしているところもあるのに、母親の優しさや大きさを強く感じましたね。

●どの役をやりたい?やっぱりペネロペ?
大地:どの役もすごく面白そうでした。どの役でもやらせていただけたら面白いなと思います。それぞれが活き活きとしていて魅力的でしたね。

●若々しく美しい大地さん。美しさの秘訣は?
大地:食事はわりとよく食べます。チョイスできるときは、なるべく無添加・無農薬体にやさしいものを選ぶようにしていますね。舞台で走り回って汗をかくことがトレーニングになっているんだと思います。あと過ぎたことにくよくよしないで、ポジティブに考えようとしています。

●お料理のシーンもありましたが、普段は料理をされますか?
大地:公演中は怪我をしてしまうと周りに迷惑をかけてしまうので避けているんですが、それ以外のときは結構やっていますよ。ストレス解消にもなりますしね。
ひとつのものをつくりあげるって面白いなぁと思います。楽しめますね。

●ご結婚おめでとうございます。理想の家庭像は?
大地:ありがとうございます。理想をつくってしまって、それと違うとなると、もめる原因になるのかなと思います。結果的にこうだったと思えるように、これから自分達のオリジナルのスタイルを作っていけたらいいかなと。理想も大事だと思うんですが、こうあるべきとか固めちゃわない方がいいんじゃないかなと思います。

●母親について
大地:私はもうこの先母親にはならないと思うんですが(笑)、ペネロペ・クルス演じるライムンダは、自分が母であるときは強く、でも母親に会ったときに崩れてしまって、女性の守って欲しい部分がよくてでていましたね。母親って無償の愛とよく言いますが、あるときはすごく強く、残酷にもなれて、思わぬ力がでるんだなぁと感じました。

●ふがいない男性がたくさん登場しますが?
大地:国民性もあるんでしょうね。日本男児の方がもう少し頼りがいがあると思いますよ。女性は本当に愛してしまったら、許してカバーしようとするんだと思います。でも本当にダメ!って思ったら切ってしまうのかも(笑)。ギリギリまでは我慢できても、究極には捨てる!というような…(会場笑)。本人が気が付かないとどうしようもないことってあると思うんですね。それを気が付くまで待ってあげるという部分が、母性に近いのかもしれませんね。

●最後にメッセージを
大地:みなさん映画はいかがでしたか?私はすごく感動しました。こうして映画を観終わった後にみなさんとお話できる機会はなかなかないので、今日はとっても楽しかったです。ありがとうございました。

(Report:Tomoko Umemoto)