両親の訃報を受け、音信普通だった姉・澄伽が東京から北陸の山間部にある実家に舞い戻ったことから物語りは始まる。沈殿していた妹・清深との関係は一気に爆発炎上し、周囲の人々もその渦に巻き込まれていく。

7月7日渋谷シネマライズにて『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の初日舞台挨拶が行われ、佐藤江梨子、永作博美、永瀬正敏、吉田大八監督、原作者の本谷有希子が登壇した。

【挨拶】
吉田監督「今日はどうもありがとうございました。」

佐藤「今日は大切な土曜日、大切な七夕の時間、来ていただいてありがとうございます。私は昨日緊張して眠れませんでした。でも今日はこんなにたくさんお客さんが入っていただいて嬉しく思います。どうもありがとうございます。」

永作「今日はありがとうございます。観ていただいたと言うことで、ぜひこれを友達なり家族なり伝えてもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします。」

永瀬「本日はありがとうございます。(永作と)同じで友達いっぱい、ご親戚いっぱいにぜひ伝えてください。」

本谷「原作者の本谷有希子です。観ていただいてありがとうございます。友達や親とかにも伝えてください。」

【質疑応答】
ー初日を迎えてどうですか?ー
吉田監督「ずっと緊張して、運動会のかけっこの順番を待ってるみたいな感じです。(笑)」

ー今回の役について周りの方の反応やご自身の感想は?ー
佐藤「今回出ている役者の皆さん個性的で、周りの人にも“よかったね”と言って喜んでくれています。今日の衣装については、勘違い女日本代表で来ました!(笑)」

ー役についてー
永作「待子という人は生い立ちも大変な生い立ちをしていた女性だったので、私の思う不幸な女を演じました。そしたらあんな感じになりました。でも笑っていただけたなら嬉しく思います。」

永瀬「観ていただいた通りですが・・・全部自分で抱えちゃって結局自分でつぶれていく感じですね。」

ー作品を観て映画はどのような違い、印象を受けましたか?ー
本谷「エンディングが全く違っていて、原作とは別物として観れて楽しかったです。19歳の時に書いたのであんまり覚えていなかったんですが、お話をいただいてこのような方々が演じられているのを観れて嬉しい気持ちでいっぱいです。」

本日は七夕ということで登壇者には事前に願い事を書いてもらい、舞台挨拶で発表された。
吉田監督「今日、明日くらいは雨が降りませんようにと書きました。」

佐藤「発表されるなら結婚したいとかもっと面白いこと書けばよかったと思ってるんですが、映画がたくさんの人に観てもらえますようにと書きました。」

永作「来てくれた方々が今日何かいいことがありますようにと書きました。」

永瀬「永作さんのいいコメントの後って・・・(笑)皆が観てくれますように。」

本谷「永作さんに書きなって言われてそのまんま書いたんですが、来年も本が書けますように。でもこれじゃ私が今スランプの人みたいで嫌ですね。(笑)」

本日舞台挨拶に来れなかった佐津川愛美からも「今日は初日舞台挨拶に伺えなくて残念です。今日の公開をとても楽しみにしていました。劇場に来てくださった皆さんが楽しんでくれたら嬉しいです。」とメッセージが送られた。そして最後に監督から一言「今日は本当にありがとうございました。あのー観に来ていただいてまた知り合いとかに(宣伝して)・・・2,3回観ていただいても大丈夫なので。(笑)安い日もあるので曜日を選んで来ていただければいいなと思います。よい七夕を過ごしてください。今日はありがとうございました。」とコメントし舞台挨拶は締めくくられた。

(Report:Tomoko Koya)