童謡。様々な解釈ができ、ときには都市伝説ともなる。この映画『こわい童謡 −表の章−』は題名の通り童謡ホラーサスペンス。民俗学者長野隆之監修、音響は日本音響研究所監修と“こわい童謡”に対するリアリティが追求されている。

本作では“事件”を、7月28日公開の映画『こわい童謡 −裏の章−』では“事件”の謎が明らかになる。4Dアトラクション用にアナザーストーリー映画『こわい童謡 −迫間の章−』も加わり三部作となっている。立ち見客も多い中、三部作第一弾の本作初日舞台挨拶が新宿テアトルで行なわれた。登壇者は多部未華子、近野成美、秦みずほ、しほの涼、霧島れいか、笠原紳司、福谷修監督。フレッシュで華やかな顔触れが揃った。

●主演の多部未華子
「いきなり何か出てきてキャーといった驚きの怖さではなくて、最初から最後までじわじわと怖い映画になっていると思います。それを感じ取ってもらえると嬉しいです。」

●MC:撮影中何か怖いできごとはありませんでしたか?
霧島「撮影前にお祓いをしたんです。お祓いに来なかった人の頭の上に撮影中ずっと黒い物体が画面に写っていたんですよね…」ホラー好きの霧島がちらりと横の近野を見た。「え!ちょっと初耳なんですけど!」と動揺しつつも近野は笑顔だ。

●MC:女性に囲まれての撮影でしたね?
笠原「いや、実際あんまり囲まれてなかったですね。1対1が多かったです。生の人間のいやらしさ、怖さみたいなものをやらせていただきました。」妙にはきはきしたしゃべりが会場の笑いを誘った。

●MC:制服の着心地はどうでしたか?
秦「普段の制服はブレザーだったのでセーラー服を着るのが嬉しかったです。でも大好きなセーラー服が血まみれに…(笑)」と衣装だった制服に人一倍愛着があったようだ。

●MC:撮影中何か怖かったことは?
しほの「自分のミイラが4体作られていて、特殊メイクの人にどれが一番似ていると思う?って聞かれました。でも顔が半分溶けていたりするので、似ているもなにもないんですよ(笑)真っ暗な控え室にそれがあるのが怖かったですね。」と高い声を響かせながら語った。

●福谷修監督「雪が降る直前に薄手の制服で頑張ってもらいました。キャストの皆さんには本当に感謝しています。」

(Report:Hiromi Kato)