2005年11月に公開され異例のロングランヒットを飛ばし、観客動員284万人を記録した映画『ALWAYS 三丁目の夕日』。多くの続編を望む観客の声に応え、11月に『ALWAYS 続・三丁目の夕日』として再びスクリーンに帰ってくる。
7月4日、日本橋プラネタリウム跡地にて制作報告記者会見が行なわれ、キャスト・スタッフが勢ぞろいした。本作の撮影は4月にクランクアップし、10月上旬の完成に向けポストプロダクション中とのこと。

山崎貴(監督・VFX)「三丁目に訪ねていってドキュメンタリーを撮っているような気持ちで楽しく撮影できました。問題はCGでとんでもないことをしようとしていて、なぜこんな脚本や絵コンテを作ったんだと恨みながら・・。スタッフは徹夜をしながら大変な作業をしています。ビックリして頂きたいと思います。」

吉岡秀隆(茶川竜之介)「多くは語りません。美しい国日本、それは『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の中にあると信じております。ご清聴ありがとうございました。」

堤真一(鈴木則文)「あの音楽が流れるだけで涙腺がゆるんでしまう。初日に足がガクガク震えていました。変なプレッシャーではなくて、自分達が2年で自分自身の成長が見透かされるようなスタッフだったのでごまかせない。ここから僕自身も一観客として楽しみにしています。」

小雪(岩崎ヒロミ)「私は続編をやらせて頂くのは初めてでして、戸惑いもあったんですけど。というのも瞬間瞬間に思いがあって、執着しているところもあったので。この映画は私達スタッフ、キャスト、関係者が愛情と情熱を持っていて、それが観客の方にも伝わると思います。ぜひご期待ください。」

堀北真希(星野六子)「初めに続編を撮影すると聞いてプレッシャーを感じました。たくさんの人に見てもらえたこと、たくさんの人にいい評価をもらえた作品だからだと思いました。今回まで二年間空いていたんですけど、前回の作品に勝てなかったら何も成長していないことになる。前回の自分に負けないように撮影に前向きに臨めて良かったなと思います。監督が素晴らしいCGで昭和を再現してくれると思うので、みなさん楽しみにしていてください。」

もたいまさこ(大田キン)「前作では本当にいろんな方、特に年配の方に声をかけて頂いて、温かい気持ちが伝わってきてうれしかったことを覚えています。知っているおじいちゃんもおばあちゃんも、「あんなに感動したことがない」と言ってくださって、今年の秋にお届けできるのがうれしいので、楽しみにしていてください。」

三浦友和(宅間史郎)「今まで百本以上の映画に出ていますが、両親がこんなに喜んだ作品もありません。作品に参加させて頂いくことを誇りにうれしく思っています。先日CGの現場を拝見し、気の遠くなる作業を目の当たりにして、違った目でこの作品を見られると思っております。よろしくおねがいします。」

小日向文世(川渕康成)「この映画は昭和34年ということで、僕は当時5歳でうちの親父がものすごい借金を作って無理やりテレビを買ったんですね。家に家族や近所の方が集まって力道山のプロレスを一緒に見た、そういう時期を過ごしているので、この『三丁目の夕日』を重ね合わせてリアルだなと思って。本当にいい作品だとつくづく思います。僕はこの中で嫌われ者なんですけど、それでもまた三丁目に呼んで頂いて、さらに嫌われ者になっています(笑)。それも役者冥利につきるんですけど。ぜひご覧になってください。」

薬師丸ひろ子(鈴木トモエ)「台本が私の元に届いた時、やはり客観的に読んでも涙が止まりませんでした。突っ込みどころのない、非の打ち所のない台本にめぐりあえてうれしく思っています。日本橋のロケーションがありまして、日本橋はオープンセットで作ったんですけど、リハーサルのためだけに日本橋に行ったことが、映画に関わっている感じがして感動しました。本当にできあがりが楽しみで楽しみで仕方がありません。」

須賀健太(古行淳之介)「僕はまたこの役をできてうれしかったです。撮影中はみんなとベーゴマで遊んでいました。僕も続編のできあがりが楽しみです。みなさんも楽しみにしてください。」

小清水一揮(鈴木一平):僕は鈴木一平が大好きなので、またやれてうれしかったです。自転車の三角乗りとか竹馬とかを一生懸命練習しました。今回はこういう昔の遊びも出てくるので見て楽しんで欲しいと思います。」

Q:当時と比べて精神的に、また若い人に無くなったと感じたところは?
堤「人の見え透いた触れあいではなく、家族の絆というもの、それが絆を持とうなんていうことをキャッチフレーズにしなくても昔はあった。今は家庭が崩壊しないためにとか、意図的に動いているような気がして。とはいいつつ、こういう映画が放映されたとき受け入れられるということは確実にまだまだ持っているもの。冷めた気持ちで見たくはないです。人間ってそんなに根本的には変わらないと思っています。」
掘北「今は何でも便利なものがありますけど、それがあって当たり前だと思ったらいけないなと思いました。テレビや携帯電話やパソコンがあって当たり前だと思っているんじゃないかな。こういう映画を見て私ぐらいの若い人達が、何もないところからこうしてみんなががんばって今があるということを分かってくれたらいいなと思います。」

Q:前作と違って、続編ではこういうところが進化した、ここを描きたかったという部分は?
山崎監督「CGでいうと、内容はまだ言えないんですけどオープニングに大変なことが起こります。あとは、いろんな人の関係ですよね。一作目を見た方から感想や思い出話をしてもらって素敵なことだなと思ったんで、色んなエピソードを入れるようにしました。」

記者会見前に披露された約7分の特別映像を見たキャストたちは「日本橋のCG映像にビックリした」、「完成版を早く見たい」と口々に感想を話した。これに応え山崎監督は「いじめられているような・・」と漏らしながらも、「がんばります!」と力強く話してくれた。どんなすごい東京が見られるのか今から楽しみだ。

(Report:Miwako NIBE)