昨年話題を呼んだ映画『かもめ食堂』のスタッフ、キャストが再び集結して贈る究極のスローライフムービー『めがね』の完成披露試写会が7月2日行われた。
オールフィンランドロケを敢行し、異国の地で日本の家庭料理屋を営む女3人のなぜだか心地よい生活を空気感たっぷりに描いた前作『かもめ食堂』にひきつづき、主演は小林聡美。今回は南の島の民宿を舞台に、もたいまさこ、市川実日子、光石研、加瀬亮が加わり5人の男女の不思議な関係性と流れていく時間をゆったり描く。人生の一瞬にふと立ち止まった女性が海辺の町を訪れ、のどかな時間とそこで出会う人々との奇妙なふれあいを通して、日常の中で見失いかけていた魂の自由(のようなもの)を取り戻していくというストーリー。
舞台挨拶には、荻上直子監督、主演の小林聡美、市川実日子、もたいまさこ、光石研、加瀬亮が登壇。鹿児島の与論島での泊り込みの長期ロケでの様子などを語った。
南国の島の楽園ぶりがスタッフキャストの仕事モードを根こそぎ奪ったとおのおのが口々語るなか、監督は皆をまとめるのにさぞ苦労したのでは?と思いきや荻上監督までもが「島にいるとなんにも考えられなくなって夜はすぐ寝てしまいました。」などと言い出す始末。「ゆるゆるな映画を作りたかったので、島での感じがうまく映画に作用している」と監督はご満悦の様子。おいしいものをたくさん食べて、たくさん寝て、たくさん遊んでいくなかで出来あがった映画『めがね』は一体どんな作品に仕上がったのだろうか。
劇中に登場人物たちが毎朝行う奇妙な体操「メルシー体操」とは?また映画のタイトル『めがね』の意味は?(→答えはムービーレポートで!)

(Report:綿野かおり)