“神頼みのはずが、現れたのは三人の災いの神だった!”

本日6月23日妻夫木聡主演の映画『憑神』が初日舞台挨拶を行った。

●今作品の企画から関わっていた妻夫木は「いつもとは違う心境で初日を迎えています。」と語った。撮影の苦労話を質問されると「西田(敏行)さんが本当におもしろいんです。だからなかなか別所彦四郎(自分の役柄)になりきれないんです。妻夫木聡になってしまって。(笑)」と楽しそうに語った。

●妻夫木の笑いのツボにはまった貧乏神役の西田敏行は「私は三國連太郎さんと一緒にやっている映画があるんですがそのときの初日の景色とえらい違いですね。若い女の方が多くて。」と会場を沸かせた。そして妻夫木の笑い声が響いた。

●妻夫木と一緒に仕事ができるから今作品を引き受けたという夏木マリは「映画ではノーメイクなんですよ。ある取材で凝ったメイクしてらっしゃいますねと言われて、何も返事できませんでした。(笑)」と笑顔で明かした。

●夏木が突然鈴木砂羽の暴露話をスタートさせた。「砂羽さんは待ち時間がうるさい!」それに乗っかるように妻夫木が「人の台本に落書きをするのはやめてください。」とわざと低いテンションで言うと鈴木は「こんなところで言われるなんて思ってなかった(笑)」と照れと焦りが混じった笑顔を浮かべた。

●会場からも登壇者からもかわいいと黄色い声をあびる森迫永依。「この映画を見ておもしろいと感じられた方は是非ご近所の方やお友達を誘って二度三度ご覧ください。」と今年10歳になる少女とは思えないほど丁寧な挨拶をした。西田は「ご近所っていう言葉が出てくるところがいいですね。」とベタ誉めだ。妻夫木が「ご近所に友達居ないはずなんですけどね」と言うとすかさず森迫が「居ます。」と切り返した。「そうだよね。ごめんね。」と妻夫木もたじたじになった。

●映画『鉄道員』も監督した巨匠、降旗康男監督は主人公の別所彦四郎について「出世できるのに貧乏くじを引いてしまう人がいつでも映画の主人公になると思っています。別所彦四郎もそういう人生を笑いながら進んでいった人で大好きです。」と愛着たっぷりに語った。
そして初日の観客におもちをプレゼント!登壇者が舞台上から観客に向かって投げた。

●最後に妻夫木は「人には誰しも光る瞬間があると思います。でもそれがわかりにくくなった時代にもなっていると思います。勇気を持って生きれば必ず新しい自分に出会えます。そういう思いを映画の中に見ていただけたら本当に嬉しいです。」と力強く語った。

最近疲れている人、それは憑かれているのかも?笑える映画『憑神』で心のお祓いをしてもらいましょう!

(Report:Hiromi Kato)