昨年秋に、歌手デビュー20周年プロジェクトとしてツアーを終えたばかりの今井美樹が、実に20年ぶりにスクリーンに登場。過去の映画出演は、デビュー作は、『犬死にせしもの』(86年、 井筒和幸監督)、そして主演作『アラカルト・カンパニー』(87年、太田圭監督)以来の20年ぶり。役者としては、「温かなお皿」(2001年 フジテレビ)以来の6年ぶり。本人も「演じることに関しては、もう縁の無いものだと思っていた」とコメントしており、出演のオファーを断り続けていたという。
作品は、秋元康さんの長編小説を映画化するもので、映画化に当たっては、「象の背中」プロジェクトとして同時に、14の出版社からコミカライズとテレビドラマ、ラジオドラマ、韓国での映画化、絵本化などがスタートする近年にない巨大なプロジェクトとなっている。
すでに、明日22日発売予定の「週刊コミックバンチ」では、漫画家・くじらい いく子さんが、本格的な長編連載することになっており、他紙では、それぞれの登場人物の視点から原作を漫画化する。
記者会見では、主人公の藤山を演じる役所広司さんは、10キロものダイエットに挑戦し、自らの死期を向かえ、孤独な男性を演じる。妻を演じ、出演するにあたって、自らの体験を語り、アートストから久々の女優にかける今井美樹さんは、現在の自分のおかれている立場と比較しながら意気込みを語ってくれました。
来月、クランクイン、9月末に完成し、10月一般に公開されます。

(Report:Yasuhiro Togawa)