6月16日(土)クドカンワールド満載の映画『舞妓Haaaan!!!』の初日舞台挨拶が行われた。

映画『木更津キャッツアイ』等でおなじみの人気脚本家、宮藤官九郎が舞妓をテーマに“前人未到エンターテイメント”を執筆した!主演は個性派俳優阿部サダヲが抜擢。堤真一、柴咲コウ、小出早織が脇を固めている。監督はクドカン脚本のドラマ『ぼくの魔法使い』で演出をてがけた水田伸生が再びクドカンとタッグをくむ!

●阿部「主題歌で“やりすぎじゃねえか?”と思った方いるんじゃないですか?すいません。」
主題歌はクドカンや阿部等が活躍しているパンク・コント・バンド、グループ魂と柴咲コウ
がコラボした。柴咲のローテンションと阿部のハイテンションの掛け合いがたまらなく笑える!
「ちょっと売れているらしいです。(笑)柴咲さんのおかげだと思っております。」と両手でマイクを持ちながら挨拶すると、隣の柴咲が照れ笑いを浮かべた。

●舞妓とのお座敷遊びの常連役である堤。今までの役柄とのテイストとかなりギャップがあるが特に苦労はなかったそう。じゃあ地で演じていた?との問いに堤は「あんなやつはいないです(笑)」とのこと。

●柴咲「気楽に、でもすごく真面目に撮影に取り組みました。」と話していると阿部の目線が柴咲の着物に!堤からのつっこみを受けると阿部は「いやいや、ここに猫が居るんですよ(笑)」と帯を指差し、弁解する。柴咲のヘアスタイルも独特だ。「出演者の方々の個性に負けないように。」と初日への気合いを現した。

●舞妓役で出演した小出は「スタンバイに2時間かかりました。鼻がかめないんですね。白塗りがはがれてしまうんです。」と苦労を語った。

●クドカンも脚本を執筆したときの苦労話をするかと思いきや「京都には行ってないですね。ガイドブックやインターネットで調べました。木更津にも行ってないんで(笑)」と“シナリオハンティング行かない派”であることを話した。

●水田監督の挨拶になると体をゆらゆらと揺らすクドカン。「昭和を代表する植木等さんと…ってちゃんと立っていてくださいよ!真面目な話をしているのに!」と水田監督からつっこみが入る。
「宮藤さんも大好きな高田文夫さんがこの映画を見て下さって、植木さんから阿部さんにしっかりとバトンタッチされているような気がすると書いてくださっています。だとすると、植木さんの友達であり作家である青島幸男さんから宮藤さんにもバトンが渡ったのかなと思います。」と水田監督が熱く語ると会場から拍手が起こった。

「最後は都知事に…(笑)」とクドカンが笑いで照れを隠した。

そんな笑いっぱなしの初日舞台挨拶だったが、観客に映画の感想を聞くとエンディングは泣きっぱなしだったとか。

クドカンワールドに浸りたい人も、思いっきり笑って泣きたい人も、この映画は受け止めてくれそうだ!

(Report:Hiromi Kato)