田村正和の14年ぶりにスクリーン復帰を果たした話題の映画『ラストラブ』が6月16日公開初日を迎えた。初日を記念して豪華出演者、監督、原作者による舞台挨拶が行われた。
登壇したのは、今作で死期迫るサックスプレイヤー・阿川明を熱演した主演の田村正和、ヒロイン・結を演じた伊藤美咲、明の一人娘・沢を演じた森迫永依、明の友人・浅倉大吾を演じた片岡鶴太郎、監督の藤田明二、原作者で若者から絶大な人気を誇るYoshi。
田村の復帰初の舞台挨拶にふさわしい豪華なメンバーが集結し挨拶した。

藤井監督は映画を見終えたばかりの観客を目の前にし「今日はありがとうございます。なるべく口コミで広めるように言ってくれたら嬉しいです。」と挨拶をした。
主演の田村は「初日を迎えることが出来ました。今日までで10年ぶりくらいの取材をしてきました。(笑)」と一言会場の笑いを誘った。また「そのかいあってか今日はたくさんのお客さんが来てくれました。14年ぶりの映画楽しかったですか?」と会場に問いかけると大きな拍手が沸き笑顔でホットした様子を覗かせた。
ヒロインを演じた伊藤は「私も初日を迎えられて嬉しく思っています。見終えたばかりでそれぞれの思いに浸っていると思いますが、私もこの映画を見てなんとも言えない優しさに包まれ暖かい気持ちになれました。幅広い世代の人たちに見ていただきたいとおもいます。」と挨拶した。また今作を通して「こういう愛の形もあるんだと感じました。年上の人に恋をする事で、人の弱さを感じた時に守ってあげたいという気持ちが芽生えました。」と映画を通して自身の恋愛観が変わったことも話してくれた。
登壇者の中で最年少の森迫は「この映画を見てもう一度恋をしてくれたら嬉しいです。」と大人顔負けの挨拶を披露した。
片岡鶴太郎は今作で田村正和と共演したことに触れ「田村さんの演技の見入ってしまい自分の芝居を忘れるくらいでした。」と笑いながら話した。
原作者であるYoshiは「普段は若い子向けの作品が多いのですが、今回は企画から参加し思い出深い作品なので今日は舞台挨拶に参加しました。」と作品への思い入れ深さを語った。また映画化に関しては本と多少違うが、映画の方は恋の素晴らしさが前面に出ていて美しい映画に仕上がっていると嬉しそうに仕上がりに満足していた。
質疑応答では出演者へ司会者からの映画の撮影での一番の思い出は?という質問に対し、森迫は劇中に出てきた犬とボール投げをして遊んだことが一番の思い出とかわいらしく答えた。
伊藤は、NYでの撮影を振り返り天気にも恵まれ充実した撮影期間を過ごせたと話した。また現地NYでは田村主催のお食事会も開かれたと報告。
田村は今作での一番のメインとなったサックス演奏が一番思い出深かったようで、サックスを手にした時のこと、家で練習した苦労を話してくれた。田村は14年ぶりの舞台挨拶への参加した心境を尋ねられるとホッとしていると安心した様子で返事をした。

質疑応答ではサプライズで、明日の父の日を前に森迫から劇中のパパこと田村へ花束の贈呈が行われ映画同様暖かい空気が会場を包み込み舞台挨拶は終了した。

(Report:大野恵理)