昨年11月に劇場公開し、現在DVD発売中の『めぐみ−引き裂かれた家族の30年』。
6月14日、劇場配給、ビデオを発売したギャガ・コミュニケーションズにて、横田滋さん、早紀江さんご夫妻をお招きして、拉致被害者活動資金へ寄付金贈呈式を行いました。

●滋さん
当初は、アメリカの方に知ってもらう為に映画化の協力をしました。(以前は散らかった家の中を撮影されるのが嫌で、マスコミの方にも家の中をお見せしたことはなかったですが、日本でも映画が公開されることになったので了承しました。)昨年、安倍(前)官房長官が拉致問題認識を広めるために、日本でも上映したいと考えていらっしゃったところ、GAGAの依田会長が配給を名乗り出てくれました。映画公開前には、試写会を自民党や衆議院、川崎市などで行って大勢の人が見てくれて、拉致問題早期解決の必要性を世界に訴えることができたと思います。会長を始め、この映画に携わった多くの方々に感謝しております。

●早紀江さん:
この映画が色々な国で上映され多くの人に見ていただいたことにより、あからさまにこの問題が写され、誰もが知らなかった事実を現実のものとして、多くの人にわかって頂けた。日本中の人がこの問題に関心を持ってもらったことが成果であり、収益金を家族会に寄付していただけることは大変有難いことです。私達の考えている以上に、長期間にわたり考えられないような資金が必要になります。個人ではどうすることもできない額ですが、皆さんのご尽力でこれまで活動することができました。子供たちが一日も早く帰ってくるのを待って解決できる日が来ることを強く願っています。

●ギャガ 代表取締役会長 依田巽
一年前、当時の安倍官房長官の勧めがあってこの映画のことを知りました。社会的に意義のある事として、扱わせてもらうことに致しました。144館、12万3500人動員で公開を終え、ビデオDVDもリリースできました。世界から、拉致問題に対して大きな反響をいただいたのも、この映画のお陰だと思います。この度、収益の一部を家族会に寄付させていただきたいと思います。今後も再上映の希望の話があるので長く上映を続けていきたいと思っています。

Q:この寄付金をどのように使うか?
滋さん:項目が多いのが、交通費、宿泊費、国際活動費です。特定失踪者の団体は寄付金が多くないので、そういったところにも協力したいと思います。

■DVD&VHS総出荷枚数:13,000枚
■総配給国数:15ヶ国

引き裂かれても変わらない両親の子供への愛を描いた、涙と感動のドキュメンタリー

1977年11月15日朝、いつものように学校へ出かけた当時13歳の少女が忽然と姿を消した。その時から平和だった日々が一変。横田さん一家は帰ってこない娘を探し続けあらゆる事態を想像しながら、彼女の無事を祈り続けた。その実態が<北朝鮮拉致事件>という途方もないものとは思いもしないで・・・。それから30年-。怒りや悲しみに包まれながらも娘の生存を信じ続け、娘を取り戻すための果てしない闘いの日々が続く。その家族の凛々しくも懸命な姿は強い力で人々を巻き込み、やがて国家までも動かしていく・・・。

DVD/VHS好評発売中 DVD¥4,935(税込) VHS¥7,980(税込)

(Report:Yasuhiro Togawa)