『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』、そして『Mr.インクレティブル』などの数々の名作を生み出し、世代や国境を越えて愛され続けてきたディズニー/ピクサーから、世界でもっとも<おいしい映画>がこの夏日本にやってくる。舞台は、グルメの都・パリ。シェフを夢見るネズミのレミーと、料理の苦手な見習いシェフ、リングイニとの出会いから始まる<夢>と<奇跡>のファンタジー作品—『レミーのおいしいレストラン』である。
6月13日(水)映画『レミーのおいしいレストラン』の監督ブラッド・バード氏とプロデューサのブラッド・ルイス氏が都内レストランで来日記者会見を行った。記者会見はパリのレストランで食事をするような優雅な雰囲気で執り行われた。
ブラッド・バード監督は「日本でこの映画がどのように受け入れられるか楽しみ」と笑顔で挨拶した。プロディーサーのブラッド・ルイス氏も「ピクサー作品を日本に届けることが出来て嬉しいです。ぜひ、ポップコーンと一緒に楽しんでください。」と挨拶した。

■質疑応答■

Qおいしい世界が生まれたきっかけは?
ブラッド監督「私が2000年に『Mr.インクレティブル』でピクサーに入った時には既に企画は動き始めていました。そして1年半前にストーリーが難航していると知らせを受けて監督を私が引き受け脚本を書き上げました。」

Q映画の時代背景は60年代に意識したのですか?映画を見ていると実写映画を見ているように食欲がわいてきました。
ブラッド監督「みんなの食欲が沸くのは私たちの狙いだったので良かったです。映画の設定は特に意識はしていません。また、パリの町並みは今も昔も変わらないのですが、車を見るとわかってしまうので、時代の雰囲気を感じさせないよう意識しました。」

ルイス氏「時代を感じさせないパリを描きたかったのです。またレストランも三ツ星レストランの様な雰囲気を意識し、パリの優美さなどを描きたかったのです。」

Qネズミが頭の上に乗って人間を操るといった小さいものが大きなものを操縦するアイディアはどこから生まれたのですか?
ルイス氏「早い段階でこの設定は決まっていました。体を使ったコメディーは非常に可笑しな状況になるのではと思っていました。」

Qお二人にとって日本を思い出す味とは何ですか?
ブラッド監督「日本に来る前からよく日本食は食べていましたので逆にLAで食べた寿司ですね。」

ルイス氏「日本の料理は、焼き鳥・しゃぶしゃぶ・魚・お酒など色々好きで良く食べます。」

Qレストランの天敵であるねずみを主人公にした経緯は?
ブラッド監督「映画の物語を語る上で問題が大きければ大きいほど面白くなると思います。ネズミがシェフになりたいというのは非現実的で困難な事だから面白いと思いました。」

ルイス氏「この設定はまったくありえない概念です。でも大きな問題に対して内から外へ組み立てていく事をピクサーでとっている問題に対してキャラクターの目線から描いていきました。」

質疑応答が終了するとサプライズゲストとして今作の応援団長を務める南海キャンディーズのしずちゃんが特別シェフスタイルで登場し、ブラッド監督とルイス氏にお料理のプレゼントをした。司会者からしずちゃんの夢は?と尋ねられると「素敵な人間の男性と結婚してお嫁さんになることです。」とはにかみハニカミながらコメントした。コメントに対して司会者から「映画の主人公レミー同様それは大変そうですね。」と言われると「失礼やなあんた。」といつものしずちゃん節を炸裂していた。また監督に「I LOVE YOU」と熱いラブコールも送っていた。
これから映画の応援団長として全国試写会などを行っていきながら隊員を増やして公開に向け盛り上げていきたいと力強く宣言した。

ピクサーが全世界へ送るおいしい映画『レミーのおいしいレストラン』は7月28日(土)より日劇3他、全国で開店!!

(Report:大野恵理)