すべてハイビジョン撮影・CMなしにこだわり、作品の完成度を追求した“ドラマの中のドラマ”がこの夏、誕生します!!このネクストステージは、WOWOW独自のオリジナルドラマ製作プロジェクト“ドラマW”と題し、WOWOWサマーコレクション’07が開催され、最新作3作の監督・キャストが集結しました。

まず、第1作目は『イヴの贈り物』。佐藤純彌監督×館ひろしで送る、団塊世代を生き抜いてきた男の純愛物語を描いたラブストーリー。相変わらずダンディな館ひろしさんは「日本一純愛が似合わない俺が、ここまで変われたのは監督の手腕のおかげだと思っています。」と話す。司会から「まだ若い貫地谷しほりさんとのラブシーンはどうでしたか!?」という質問には「大きなお世話だよ(笑)!」とコメント。それでも、諦めない司会が「長谷川(京子)さんとのラブシーンはどうですか!?」と迫ると、「…ぜひ宜しくお願いします!」と話し、会場の笑いを誘った。
「主人公である戸部は、エリートでなくなることで、生きる幅の広さを知って行きます。それがたとえ不条理な状況であっても、生きるに値することだと実感する姿は、どんな方にも共感していだけるのではないでしょうか。」と見所を語った。

そして、第2作目は『震度0』。横山秀夫作品に多数出演している、主演の上川隆也さんは「横山さんの作品にはいつも縁を感じて出演しております。私が演じる冬木優一は、肩書きやプロフィールを見ると、非常に堅物に思えるのですが、自分のない頭を使って、冬木が特別な人間に見えないように演じました。」と役作りについて語った。「この作品は、密室で行われる男達のやり合いにはもちろん面白さを感じていただけると思います。さらに、この作品にあるのは、その男たちを支える女たちも絡んでくることで、男と女のコメディという要素も持っているところです。」と話すのは、水谷俊之監督。この作品について、ふたりは「大人の観賞に耐えうる作品」と太鼓判を押す。阪神大震災を題材にした、この作品の結末を見逃すな!!

第3作目はある家族のカタチを描いた『恋せども、愛せども』だ。長谷川京子演じる高久雪緒は、芸妓の母が相手を隠して産んだ子供であり、また雪緒を取り囲む女性たちも、同じような背景を持っているという複雑な設定だ。この設定について、長谷川京子さんは「彼女は人と違う環境で生まれ育ってはいますが、きっと20代後半の女性が感じる不安や葛藤というものも持ち合わせていると思いました。そして、きっと楽しみや嬉しく感じることもあると。そういった繊細な部分を、空気感やセリフでお伝えできるように頑張りました。」と話す。そんな努力家の長谷川さんを堀川とんこう監督も大絶賛!「この作品には非常に味のある女性が4人も登場しているのに、誰も空気がケンカすることなく非常に緩やかに時が過ぎて行ったな、と感じております。そして、現代の異邦人を演じた、長谷川さんは1番色っぽい(笑)。家庭環境が影響するのか常にどんな場所にいても『ここは自分がいる場所じゃない、きっと自分はどこかにいってしまう』と感じている雪緒を長谷川さんは見事に演じ切ってくれました。」と話した。

ラブストーリー、ミステリー、サスペンス、人情、裏切り・・・人のありとあらゆる感情がうずまく“ドラマW”は、商業的要素の強い現在のドラマにはない、私たちへのメッセージが多分に含まれていると言っていいようだ。この、大人のドラマをぜひWOWOWでご覧下さい!

(Report:Kanako Hayashi)