2001年6月に短編映画館TOLLYWOOD(下北沢トリウッド)で上映し異例の大ヒットを記録し、2003年2月にはゆうばり国際ファンタスティック映画祭においてインディーズ作品初のゆうばり市民賞を受賞した野口照夫監督の映画『演じ屋』。そして5月30日野口監督初の劇場公開予定の作品『たとえ世界が終っても』の撮影現場である都内スタジオにて監督・俳優陣によるインタビューが行われました。

映画『たとえ世界が終っても』は人生の絶望感を抱いていた女性が、ある男の15年ぶりの帰郷を共にしたことがきっかけで、新たな人生を歩み出すハートフルストーリー。
主演は、ホリプロの会長が直接スカウトしたという逸材で、もっとも期待される実力派女優である芦名星、相手役にいまや大人気の演劇ユニット「TEAM NACS」からヤスケンこと安田顕、そして彼らのキューピット的な存在を果たすのは今や日本映画界において欠かすことの出来ない存在である個性派俳優の大森南朋。
撮影現場には、セットが組まれ俳優陣は衣装をまとった状態で忙しい中もインタビューに答えてくれた。

◆質疑応答◆
Q「劇場映画初監督という事ですがプレッシャーは感じていますか?」
野口監督「ぶっちゃけ感じて無いですね(笑)TVでの仕事も長かったから・・・今までどうりで頑張ろうかなと思ってます。」

Qみなさんから見た監督の印象はどうですか?
大森「笑顔が素敵(笑)」
安田「温和な方ですね。リラックスした空気を作り出してくれます。ちょうど同世代という空気もあり、変な緊張は無いですし素敵な監督です。」
芦名「やさしいですね。演技についても分かるまで丁寧にお話してくれます。」

Q脚本はどんな経緯で生まれましたか?
野口監督「結構前に一度考えた脚本でして、当時は自殺サイトを利用した自殺が社会問題となってたんです。今現在で具体的に脚本を起こした時自殺サイトの印象は昔よりは薄れてきていたのですが、この映画は自殺サイト自体がテーマではなくて死に惹かれている人がどう気持ちを変えていくかが根本的なテーマだったのでタイムリーではないと思ったけどこのまま続行しました。」

Qそれぞれご自身の役についての印象は?
大森「深くは考えてもわからない役です。よくわからないまま現場に入ってます(笑)なんとか監督の言う通り演じてます(笑)」
安田「きれいな方といい仲になれる役がもらえて良かったです(笑)」
安田の答えに対して大森から「私情ですね(笑)」と突っ込まれた。
芦名「映画の前半後半で大きく気持ちの変化がある役だったので画面でそれが伝わるように頑張ってます。」

Q現場の雰囲気作りについて
野口監督「静まった現場は個人的にあまり好きではなくて、キャストもスタックもリラックスが出来て自然と意見が出てくる現場にしてますね。」

Q共演者に対しての印象は?
大森「僕の勝手な振る舞いにちゃんと付いてきてくれます(笑)」
芦名「やさしくかまってくれて、楽しくやってます。」
安田「日々緊張して過ごしてます。二人とも個性的な役者さんで逆に気をつかわせちゃってましたね。僕は黙ってばかりで・・・やっと緊張が解け始めてきましたが明日で撮影終わるんですよね(笑)」

Q監督は以前「役者の素質を引き出すのが仕事」と話してましたが今回はどれくらい引き出せてますか?
野口監督「今回はみんな出来上がって方々で、引き出すと言うよりは自然だったと思います。」

和やかな空気のままインタビュー終了!!その後映画の撮影現場を取材!!現場にはセットが組まれ役者さんたちも位置につき監督からの指示を受けていた。リハーサルから真剣な空気が漂い現場は緊張に包まれていました。スタッフ・キャストが一体となっている様子が伺えました。

『たとえ世界が終っても』撮影も終盤にかかりいよいよ公開はこの夏!!是非ご期待下さい!!
(Report:Eri Ohono)