時は五代十国時代、皇帝を暗殺され復讐を遂げる悦びの瞬間を待ち続ける美貌の王妃を演じるのは、アジアの宝石ことチャン・ツィイー。監督は、中国三大監督の一人、フォン・シャオガン。美術監督、衣装デザイナーは『グリーン・ディズティニー』でアカデミー賞を受賞したティム・イップ。音楽は同作でオスカー賞を獲得したタン・ドゥン、『キル・ビル』『マトリックス』シリーズのユエン・ウーピンがアクション監督を担当と、スタッフもまさに豪華絢爛。シェイクスピアの「ハムレット」をモチーフに、美しき壮大な復讐劇が、今始まる!!
5月28日(月)、映画『女帝 [エンペラー]』のジャパンプレミアが都内で行われた。
石田純一、インリン・オブ・ジョイトイ、カイヤ、叶姉妹、さとう珠緒、にしおかすみこ、平原綾香、藤崎奈々子、そしてフォン・シャオガン監督、チャン・ツィイーがレッドカーペットに登場。チャン・ツィイーが登場すると、より一層声援は強まり、握手やサインを求めるファンに笑顔で応じた。
その後の舞台挨拶では、ゲストとして高見盛関が登壇し、チャン・ツィイーにバラでできた杯をプレゼントした。まだ映画は未見という高見盛関に対し、チャン・ツィイーから「私がこの映画に招待しますので、私を相撲に招待して下さい。」という提案も。あまりの美しさに緊張してしまった様子の高見盛関が場内を笑わせた。ラストはチャン・ツィイーの「女帝」に続き、観客の「大ヒット」という掛け声と共にバラの紙ふぶきが場内を舞って幕を閉じた。

●フォン・シャオガン監督「この映画が日本で公開されることを大変嬉しく思います。」
(シェイクスピアの「ハムレット」がモチーフとなっていますが、特に意識した点は?)「退屈にならないように、また別のものになっているので、ご心配なく。」
(映像化にあたって)「今まで私は現代劇、コメディーを撮ってきましたが、今回は古代物、しかも悲劇という初めてのことで、新たな試みですが、皆さんがご覧になって、これはコメディーだと思っていただいても構わないのです。」

●チャン・ツィイー「みなさん今晩は、チャン・ツィイーです。(日本語で)」また日本の皆さんとお会いできて嬉しいです。」
(今日はファンとの交流もありましたが)「日本の皆さんは本当に情熱的に応援して下さっているので、私が皆さんにできることは、いい映画に出ることだと思っています。」
(衣装について)「3kg以上もあり、動くのがとても大変でしたよ。」
(演技について)「この映画の現場は本当に素晴らしく、自由に演技することができました。一番注目してほしいのは、ラストの一人語りをするところです。映画でこのようなシーンは珍しく、大変嬉しく思います。」
(この作品は日中国交35周年作品として認定もされましたが、日本の文化や歴史についてはどう思いますか?)
「初来日は99年で、日本のことはよく知っています。『グリーン・ディスティニー』『SAYURI』などに出演し、日本に来る機会が何回もありました。『SAYURI』では日本の文化をよく知る必要があり、調べているうちに、関心と興味がわいてきました。これからは、日本の地方各地にも行ってみたいと思っています。」

愛と憎しみが交差する、絢爛豪華な映画『女帝 [エンペラー]』は6月2日(土)公開!!
(池田祐里枝)