2006年のベルリン国際映画祭コンペティション部門で世界プレミア上映されて以来世界各国22もの映画祭で上映され注目されてきていた浅野忠信主演映画『インビジブル・ウェーブ』が5月26日から日本での公開が始まった。
今作は以前浅野が主演をつとめた『地球上で最後のふたり』の製作メンバーであるタイ映画界の秀英ペンエーグ・ラッタナールアーン監督、名撮影監督クリストファー・ドイル、そしてタイの若き小説家プラープダー・ユンが再び集結し製作された。
一人の男が海から海へと渡漂ううちに魂を揺さぶられ、人生の本質に迫っていく新感覚ロードムービーである。
初日を迎えた26日主演の浅野忠信と共演の光石研による舞台挨拶がシネマート六本木にて行われた。
舞台挨拶には今作がタイを舞台に撮影された経緯から、2005年度ミス タイランド インジャパンのガンディラ・ガンシャナミットさんによる花束贈呈も行われた。
浅野は昨日が雨だったこともあり公開初日の天気を心配していたが今日の天気が晴れてよかったと答えた。劇場に足を運んでくれた観客に感謝を述べた。撮影してから日本公開までの期間が長かったため観客の反応を気にしていた浅野だったが、司会者から観客へ感想を問う質問がいくとと大きな拍手が会場に沸き満足そうな笑みを浮かべた。
一方の光石も暑い中劇場に足を運んでくれてありがとうと挨拶した。
『地球上で最後のふたり』のチームと再び組むきっかけに関して浅野は前作で非常に良い時間を過ごせまた良い結果も残せてきたから今回も是非挑戦しょうと思っていたとコメントした。二度目だったから上手くコミュニケーションが図れると思いきや、撮影では一からぶつかり合いながらで大変だったがと撮影を振り返りながら述べた。また、今回の作品で浅野は英語の台詞とも格闘し随分苦しんだエピソードも告白した。
光石は初めから出来上がっているチームに入るのは不安だったが浅野がしっかりとサーポートしてくれたと話した現場の様子を語った。映画に関しては、アジアの色々な国の俳優が重層的になっている映画で一度でなく何度も劇場に是非足を運んで欲しいとアピールした。
浅野は、誰にでもあるすごしたくない時間とかそんな時に自分ならどう行動するかを思い描きながら観て欲しいと今作に込めた思いを述べ舞台挨拶は終了した。

浅野忠信が送る珠玉のロードムービー『インビジブル・ウェーブ』今作ではTAKEO KIKUCHIが提供している衣装にも是非注目して観て欲しい。

(Report:Eri Ohono)