シリーズ3部作、ついに完結!あの海賊たちの全ての謎が、世界の果てでついに明かされる!!2007年5月25日(金)に全世界同時公開を迎える映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の来日記者会見が本日5月23日に行われた。登壇したのはジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、チョウ・ユンファ、ジェフリー・ラッシュ、ビル・ナイ、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー、そしてゴア・ヴァービンスキー監督。この日は日本のみならず海外からも多くのマスコミが取材に駆け付け、大変な熱気を持って迎えられた。
東京ははじめてで、興奮しているというビル・ナイを筆頭に、それぞれ日本に来日できたことの喜びと感謝を挨拶で伝えた。チョウ・ユンファは緑色のシャツを着ていることについて、「これには意味があり、僕は新人ということで皆にフレッシュさを与えたかった。」と笑顔で挨拶した。それに対しジョニー・デップは「次は僕も緑を着てこよう。」と続け、早速会場を楽しいムードに。
質疑応答では、「今回の宿敵はイカのようですが、デビー(宿敵役)を寿司ネタにして食べる勇気はありますか?」との問いにジョニー・デップが「是非トライしたい。もし明日から海賊になるとしたら、海に出てビルをすくって太巻きにでもして食べたいね。」と返し笑いを巻き起こし、オーランド・ブルームも「彼はとてもおいしい食事になるね。僕はビルを料理して出すレストランを経営したい。」とコメントし爆笑となった。
また、ジェフリー・ラッシュがジョニー・デップのジャックの動きを真似し、ジョニー・デップが「僕はそんな動きはしてないよ!」と指摘するなどの愉快なやりとりも多く見られた。

●ジョニー・デップ:(今回シリーズ三部作の完結編ということで、全世界の人々が寂しがっていると思いますが?)僕たちは全員これが最後だということはわからないんだ。ジャックはいつでも僕の家に訪ねてきてくれると思うよ。
(ジェリー・ブラッカイマーのプロデューサーとしての手腕は?)これまでこのような素晴らしいトルネード的なブラッカイマーとの経験は、彼自身ならではのもので、僕たちを守ってくれ、色々なことを起こしてもくれたよ。
(お気に入りのシーンは?)まだこの作品を観ていないから、どれが一番とかは言えないね。全ての記憶が素晴らしいものだと思う。
(三部作を通して得た宝物とは?)一番大きなギフトは経験。この経験はずっと続けて持って行きたいね。ジャックがどんな人物なのかスタッフと一緒に考えることも素晴らしかったよ。
(子供たちはこの映画をもう観た?)二部までしかまだ観ていない。子供たちはこの映画を大変気に入ってくれているし、海賊であることを光栄に思っているようだよ。一緒に剣で遊んでいるときも、心のキャプテン・ジャックが出てきてしまったりしているんだ。
(一番自由を感じる時は?また欲しいと思う時は?)ボートで海に出かける時は自由を感じるね。自由は、毎日7、8分ごとに欲しいと思っているよ。

●オーランド・ブルーム:(ウィル・ターナーの魅力は?)常に真剣ということ、愛する人、父を守るために何をも恐れないという気持ちを僕も取り入れたいと思う。
(生まれ変わったら海賊になりたい?)キャプテン・ジャックとして生まれ変わってみたいね。
(お気に入りのシーンは?)ジャックを助ける前に何百万ものジャックが出てくるシーンだね。ジョニーが演技をしているところを見て感動したよ。実際にビジョンを持って最後まで達成できて良かった。
(三部作を通して得た宝物とは?)僕は20代半ばからこの作品に関わり、もう30にもなるんだ。素晴らしいスタッフや監督や俳優に囲まれ学んだことが、素晴らしい贈り物だよ。

●チョウ・ユンファ:(共演者の印象は?)みんな家族のようにしてくれて、とても良かったよ。
(ジェリー・ブラッカイマーのプロデューサーとしての手腕は?)ジェリーには、アジアの俳優として一緒に仕事をさせて貰って嬉しい。現場ではよくカメラを片手に皆に挨拶をして回っていたが、実は影で沢山の仕事をして努力しているんだ。様々な需要に答えなければならない、凄い人だと思う。
(お気に入りのシーンは?)どれだけ皆さんが苦労したかと思うと、全てのコマが日本語でいうと「イチバン」だね。

●ジェフリー・ラッシュ:(役柄に変化が見られますが、それを感じますか?)一作目を終えた時、プロデューサーたちと物語の展開について考えた時、全く同じ状態で撮影することは誰も考えていなかったんだ。一作目はボス、二作目からは政治家のように、上京の変化や求められているものによって変わっていったね。元々利己的な役柄だけど、三作目は誰も信じることができない、まるでチェスのような感覚だと思う。

●ビル・ナイ:(ディヴィ・ジョーンズの魅力とは?)ミステリアスなところかな。
(特殊メイクの感想は?)全てCG処理なので、特殊メイクはしておらず、マスクのようなものを被って演技したんだ。まるでピエロのような見た目で、最初の数回で慣れたけれど、私と同じような格好をしているクルーをセットで発見してお互い抱き合ったよ。
(お気に入りのシーンは?)イカとしては予想外の美しいナオミ・ハリスとのシーンだね。大雨を降らせながらのシーンだよ。

●ジェリー・ブラッカイマー:(四作目については?)かなり撮影に時間がかかったので、今は家族との時間を取り戻したいと思っているよ。
(愛がキーワードになっているが意識したことは?)ウィルが持つ父とエリザベスへの愛の二つがありますね。根底のところにあるひとつのテーマです。

●ゴア・ヴァービンスキー監督:(撮影時の苦労は?)海の上での撮影だったので、おいた場所にとどまらないということがまず大変だった。さらにキース・リチャーズも立ち位置にじっとしていないし、どこに行ってしまうのかわからなかったから大変だったよ。
(個性的なキャラクターたちですが?)話し合いを積み重ねたんだ、同じようなキャラクターにはさせたくないと思ってね。まるでタペストリーのようであり、ドッキングさせるのが難しかった。

最後に出演者たちは感謝をこめ、「皆さんに楽しんでほしい。」と語った。
様々な謎を秘めた全世界待望のスーパーエンターテインメント、ついに5月25日(金)に世界同時公開!!
(池田祐里枝)

※会見は同時通訳で行われたため、動画レポートは「オリジナル音声」と「日本語の同時通訳」の2チャンネル入っています。予めご了承ください。