トップバッターの『ムーの男』は実に低予算ながらユーモア溢れるアイデアが際立つ作品である。司会の塩田さんに「ゆうばり映画祭にはこれまで何回か応募していて、一度は会場に呼ばないとと思っていたんです」と言われて登場したのは小林でび監督。「みなさんが力を入れている中で(僕の作品は)そうは思えないじゃないですか(笑)なんか申し訳ない思いでいっぱいです。これが僕なりの精一杯です!」ととても低姿勢な監督だった。
続いて上映された『赤イ靴わかば』は女性監督ならではの繊細さに引き込まれる。山下よしこ監督は会場に出演者のデモ田中さんなどを引き連れ登場。
「来年また応募します!」と声高らかに宣言していた。最後に登場したのは『なま夏』の吉田恵輔監督と主演で気持ち悪さは天下一品(!?)の三島ゆたかさん。吉田監督は「現実はそんなに都合よくはいかない。自分の中のリアルはこっちだなと思って作りました」いづれも個性の強い三作品。この中でグランプリを取る作品ははたして現れるのか!

(ヨウフマサコ)