グランプリ受賞式の興奮も冷やらぬ中、キム・デスン監督の受賞記者会見が執り行われた。
「今回、このような素晴らしい審査員の方々に観ていただけただけでも光栄で、さらにこんなにたくさんの人々に観ていただけてとても嬉しく思っています。しかし韓国の映画は今、大変な危機にさらされています。スクリーンクウォーター制度が廃止の危機にあるからです。これは美しい映画を作る韓国映画界の脅威となります。私は、たくさんの文化の美しい華が咲き乱れる世界を切望しています。来年も再来年も、そして10年後も韓国映画が『ゆうばり』に呼んでいただけるよう、スクリーンクウォーター制度を守っていきたいです。そしてこれからもいい映画が作れるよう日々努力していきたいと思います。」と新たな目標を語った。
審査員の総評に関して「ストーリー展開における、時間の再構築の部分で評価をしていただけたこととても有難いです。その部分に自分自身も注意を払って製作にあたりました。また、この時間の操作の面白さが、今までの時代劇を取り巻くマイナスイメージを払拭する新しい方法になるのではないか、と試行錯誤して撮ったものが評価されて大変嬉しく思っています。」と再度喜びを語った。

(k.hayashi)