“娘だから、聞けなかった 母だから、言えなかった”
5月12日(土)は母の日前日!街中がお母さんへのお祝いムードが最高潮の中、さだまさし原作の映画『眉山 -BIZAN-』が初日舞台挨拶を行った。

出演した大沢たかおは初日を迎えた嬉しさは誰に伝えたいかと聞かれると、「うちの母親に伝えてもしょうがないので。(笑)今日もどっかで見ているんで。それよりも今日いらっしゃっているお客さんの方に…。うん。そんな感じです。」と照れでしどろもどろになる姿に会場も沸いた。

一番この映画を喜んでいるのは徳島の人達だと語ったのは原作者のさだまさし。徳島では今作のために大規模な阿波踊りシーンを敢行した。
「試写会を見た徳島の人達が“徳島の宝物ができました。”と言ってくれました。日本の伝統のすばらしさがきれいに描けているので海外の人達に見て頂きたいなと思いました。」
さだのその願いが早くも叶う。今作は上海国際映画祭とモントリオール国際映画祭に出品が決定している。
それに対して娘役の松嶋菜々子は「初めて聞いたときとても嬉しかったです。生きている限り母娘の繋がりは皆さんにあるものですから、世界共通に心に響く作品になっているのではないかと思います。」と語ると犬童一心監督が「僕もそう思います。(笑)」と便乗した。

先日の試写会で娘役の松嶋が母役の宮本信子に花束贈呈し、そのお返しとして今日は宮本から松嶋に七色のカーネーションの花束が贈られた。
宮本が「お疲れ様でした。七色のカーネーションは菜々子をちなんでいるの(笑)」と言って松嶋に渡すと「お母さん、咲子は33歳になりました。どうもありがとう。お母さん大好き!」映画のワンシーンのようにお礼を言った。

最後に松嶋は「母と娘の話ですけれども、心を開いて様々な繋がりを大切にしていくことにこの映画の意味があると思います。今日はたくさんの人に来ていただいて感動しています。本当にありがとうございました。」と締めくくった。

(Report:Hiromi Kato)