2007年4月15日、台湾発のコメディー『ゴー!ゴー!Gボーイズ!』の初日舞台挨拶が行われた。劇中で主人公アーホンの恋人役を演じるアンアンさんが登壇し、ドラッグクイーンのマーガレットさんとの爆笑トークで場内を大いに盛り上げた。

“僕の恋、彼の秘密”דデンジャラス・ビューティー”“ボクカレ”のヒットに続き注目が集まる台湾のゲイ作品。『ゴー!ゴー!Gボーイズ!』は主人公アーホンが恋人の借金返済のため、賞金1000万ドルのビューティ・コンテストにゲイの振りをして出場するが、友情以上の思いをよせる親友、潜入捜査のために潜りこんだゲイ嫌いの警察官などの個性的なゲイと謎のテロ犯罪に巻き込まれるという内容。観客の層は20代〜30代の男女が多く、マーガレットさんの軽快なトークにより盛り上がったところでアンアンさんが登場した。アンアンさんは勉強したという日本語で「はじめまして、どうぞよろしく。」と挨拶し、マーガレットさんからの質問に笑顔で答えた。

アンアン:(最近こういったゲイ物が多いが、オファーがあればまた出ても良い?)以前、レズ役を別の映画で演じたことがあるので、大丈夫です。(ゲイの友達は何人?)芸術の学校にいたので、クラスにいる男子5人のうちノンケの人は2人しかいませんでした。今の現場でも、衣装やメイクにもゲイは多いが、私も本人もそれを素晴らしい事だと思っています。カットしてしまったシーンの中に、男性たちが下着姿でいるシーンがあるのですが、彼らの中にとても派手で面白い下着を着ている人がいたのが、凄く面白かったです。これから日本映画に出る予定はありませんが、とてもやりたいと思っています。

途中アンアンさんが「俳優たちのセクシュアリティまで聞いてもいいですよ。」との発言にマーガレットさんが「日本の芸能界で成功するには喋りすぎてもダメよ。」と突っ込むなど、終始はじけたムードだった。
マーガレットさんは「素晴らしい映画というのは多くの教訓を得られます。世の中が変わってきたので、こういう作品が増えて嬉しいですね。」と語った。

この作品は、シネマアートン下北沢で2007年4月14日(土)〜4月20日(金)の一週間行われる第1回アジアン・クイア フィルム&ビデオフェスティバルの上映ラインナップのひとつ。今後ますます注目の集まるアジアのクイア映画にこれからも期待したい。
また、アンアンさん、ピーター・ホーさんなどのファンクラブは、以下のサイトをご覧下さい。(池田 祐里枝)

■ファンクラブ Dorian Japan
http://www.dorian-japan.com