4月11日、ニッショーホールにて『The 焼肉ムービー プルコギ』の試写会舞台挨拶が行われ、松田龍平、山田優、ARATA、桃井かおり、前田愛、グ・スーヨン監督が登壇した。

●焼肉ムービーを作ったきっかけは?
監督「僕は山口県の下関で生まれて、九州とか西日本は割りとホルモンの文化なんですね。でも東京に来てあんまり皆がホルモンを食べていなくて、ひどい人は貧乏人のゲテモノみたいなものって言って26年間ずっとむかついていたんで映画にして目にもの見せてやろうと思ったんです。(笑)
“食”ってその人の小さい頃の生活だったり環境でその人が作られていく感じがして、そこで味覚があまりにも合わない人だと友達になれなかったり夫婦になれなかったりすることがあるので、人間を表すドラマとしては焼肉という素材はぴったりだと思い、着眼して映画にしました。」

●焼肉を特訓するということで得意分野の料理は見つかりましたか?
松田「包丁は全然握ったことがなかったんですけど、りんごがむけるようになりました。(笑)食がテーマの映画ってことで、いつも撮影現場に食べ物が何かしらあったのでおなか減ったらつまみに行ってました。」

●山田さん自身は料理は得意ですか?
山田「料理は好きです。でも最近は月に1,2回くらいしか出来ませんけどやるようにはしています。腕の見せ所は“コプチャン”という長い小腸があって、それを絞っているところがあるんですけどそれはかなり上達しました。焼肉屋さんで教えてもらったんですけど、働いてもいいよって言われるくらいになりました。」

●ARATAさんは焼肉は得意ですか?
ARATA「焼くときに意識するようになりました。ひっくり返すタイミングとか、生でも美味しい肉だとしたらどれくらいがちょうどいいのかとか、現場でも教えてもらったりしました。」

●たくさんの料理の前でレポートしていましたがどうでしたか?
前田「目の前で料理をしているのを見れてすごい楽しかったです。撮影現場ではつまみ食いとかもしていました。(笑)」

●皆さんで焼肉食べに行きましたか?
桃井「私は寝なくても平気なので結構飲んだり食べたり遊ばせてもらったんですが、“さっさと桃井帰って!”みたいになっていました。(笑)」

司会者から“焼肉と私”“焼肉と僕”について教えてくださいという質問に、出演者たちはコメントに少し困った様子になりながらも松田は「1人よりも皆で食べた方が美味しいですよね。」と答え、山田は「昨日、父が来ていたので一緒に焼肉に行きました。やっぱり焼肉とかに行くと楽しく食べれるし、何でも話せる気がしますね。」ARATAは「鍋でもそうですけど、皆で囲んで一つのものを一緒に食べるということが気を許していい仲になれるのかなって思ったりするんですけど、それは“焼肉と僕”っていうエピソードじゃないですね。」と言って会場を笑わせた。そして最後に桃井が「焼肉と私・・・思い起こせば50の誕生日でした。1人で焼肉食べました。(笑)50過ぎたら1人焼肉が出来るようにならなきゃだめだから!1人焼肉が出来るようになった後は1人すき焼き。それが出来たら1人で生きていけるようになるので!」とうまく“焼肉と私”についてコメントし会場は笑いの渦に包まれた。
最後に監督が「パンフレットに“おなかも心も満たされる食エンタテイメント”と書いてありますがそれは嘘です。(笑)観ると腹が減って腹が減ってしょうがなくなります。心の方も愛が欲しくなるというか、そういう気分になって帰っていただければ嬉しく思います。今日は本当にありがとうございました。」と観客に言い残し、舞台挨拶は終了した。

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