あの青春映画の金字塔『パッチギ!』が圧倒的なスケールでパワーアップして帰ってくる!!

激動の1968年を背景に、目の前に横たわるさまざまな“河”を全力で渡っていこうとする若者達の姿を描いた青春群像劇『パッチギ!』は観た人すべての魂を揺さぶり2005年度の主要映画賞を総ナメにした傑作である。
 あの感動から2年。誰もが待ち望んでいた続編がついに完成した!監督はもちろん井筒和幸監督。舞台は、1968年の京都から1974年の東京へ。パート1で鮮やかな印象を残した主人公リ・アンソンの一家が、難病を抱える息子チャンスを治すために上京してきた直後から、物語は幕を開けるー。
 主人公のリ・アンソンを演じるのは井坂俊哉。その妹キョンジャにはオーディションで2200人もの中から選ばれた、期待の新星・中村ゆり。また、藤井隆や西島秀俊など存在感ある役者が脇を固める。

あれから2年・・・。ついに新作が完成した。その名も『パッチギ!LOVE&PEACE』その完成披露試写会が4月4日(水)新宿バルト9にて行われ、井筒和幸監督始め、李プロデューサー、井坂俊哉、中村ゆり、西島秀俊、藤井隆らが舞台挨拶を行った。
 ゲストの登場の前には、四十奏による「イムジン河」の演奏が行われ、早くもパッチギの世界に引き込まれる事となった。

■監督・出演者から一言。
井筒監督:「前作から2年経ちまして、前作で波紋を広げた甲斐がありまして、次の時代の『パッチギ』を模索し始めてから1年以上経って、この日を迎える事ができました。ずっとこの映画に明け暮れてました!今までで一番頑張りました!歳をとるのも忘れてました(笑)」

井坂:「現場では、監督のエネルギーに負けないように頑張ろうと思っていました。役者としてのスタートを井筒監督の作品で出来て嬉しいです」

中村:「今、自分がこの場所にいるのが夢のようです。皆さんに支えられて頑張ることが出来ました。」

西島:「歴史や戦争など、この作品に参加して勉強することが出来ました!」

そして、チャンス役の今井悠貴君が登場し、キョンジャ役の中村ゆりさんへ花束が手渡された。井筒監督の印象を聞かれた今井君は「見た感じはコワイ顔だと思ったけど、話してみると優しかったです!ご飯を食べるシーンは、みんなで揃って食べるから美味しいんだなと思いました!」と映画のテーマをしっかりと心得た大人顔負けのコメントに、井筒監督も「一番上手いですよ!大したやっちゃな〜と思いましたよ!ええ役者ですわ!」と関心しきりだった。

最後には、特別ゲストとして浅野史郎さんも登場し監督始め、キャストの方々へエールを送った。
 
大ヒット作の続編という事もあり、会場は超満員!!本作への期待の高さが伺えた。その期待に応えるかのような自信に満ち溢れた井筒監督の表情ー。“イムジン河”のメロディーに乗せて日本中が感動に包み込まれるであろう事は間違いなさそうだ!!

(Izumi Masunaga)