4月3日(火)、六本木ヒルズアリーナに太鼓や横笛などの鳴り物による軽快なリズムが響きました。
すると掛け声と共に阿波おどりをしながらレッドカーペットの上を歩く踊り手達!その139人の踊り手がみせるパフォーマンスは驚嘆です。
徳島を舞台とした母と娘という身近な大切な人を見つめなおす温かい感動の映画『眉山』。
阿波おどりが終わると松嶋菜々子、大沢たかお、宮本信子、犬童一心監督、さだまさしが舞台に現れました。

『眉山』のクライマックスは阿波おどりのシーンは見所の一つ。14,200人のエキストラを動員し、壮大なスケールです。

犬童監督「初めて阿波おどりを見たんですが僕の予想をはるかに上回るすばらしいもので、歴史を持ったすばらしい音と踊りの世界がそこにあったんです。それを映画の中にちゃんと残したいと思いました。」

徳島の人達の協力なくしては撮れなかったクライマックス。撮影は暑く長時間で大変でした。

松嶋「一言で言うと体育会系ですね。(笑)お子さんから年配の方まで交流のある大事な世代と世代をつなぐお祭りなんだということを感じました。」

娘と母をつなぐ重要な役どころであった大沢にとって、松嶋と宮本との共演は刺激がある日々でした。

大沢「松嶋さんは誠実に演じられて、現場でも頼もしくて毎日ご一緒するのが嬉しく思いました。宮本さんは初めてご一緒させて頂いて、勉強になることばっかりで、撮影中もその後も色々お話に付き合って頂いて…先輩というか、母と言ってはいけないんですけれどもずっと頼っていました。感謝しています。」

大沢が少年のように目を輝かせて語ると宮本が朗らかに笑いました。宮本はこの作品で10年ぶりにスクリーンに帰ってきたことになります。

宮本「10年たちますと、皆さんお若くて。スタッフも女の子がいっぱい見えていて、浦島太郎になったようなことも感じましたけども(笑)新人のつもりで一所懸命魂をこめて、龍子役をやらせて頂きました。」

次々と感動のベストセラーを生み出すさだまさし原作というのも大きな魅力です。監督も「原作に負けないように」と口にし、キャストもストーリーへの信頼は厚いです。映画化した作品を見た原作者は“見たい絵がきちんと見せてもらった”と感動を語りました。

さだ「原作者ですから、試写会でおいおい泣くわけには行かなかったです。我慢していました。それだけはつらかったです。(笑)」

(hiromi kato)