『神童』がアジア最大級のフィルムマーケット「香港フィルマート」にて日本代表の1本としてお披露目されました。本作が初主演映画となる成海璃子、監督の萩生田宏治が、現地入りし、海外初の舞台挨拶に登壇いたしました。

成海璃子は、初めて行く海外で、初主演となる本作の舞台挨拶に臨みました。

Q:天才ピアニストを演じるにあたり、難しかった点、苦労した点はありましたか?

成海璃子(本作主演/以下、成海):
やっぱりピアノですね。物理的なものなので、どうしても天才ピアニストに見えるためにはある程度弾けないと絶対そうは見えないので。

Q:初主演となるこの映画を初めて観た時の印象は?

成海:
シンプルに自分の一生に一度の初主演映画がこの作品で良かったなと思いました。

Q:海外の方に、どういうところを特に観て欲しいですか?

成海:
「うた」という力強く繊細でかわいらしい女の子を好きになってもらいたいです。あとは言葉でなく「音」で気持ちを通わせる「うた」と「ワオ」の恋人でもなくともだちでもない感じを楽しんでいただけるとうれしいです

Q:それでは、監督にもお聞きします。
手塚治虫賞を受賞したベストセラー漫画を映画化するにあたっての苦労した点、難しかった点は?

萩生田監督:
なんといってもピアノです。原作は漫画にもかかわらず紙面からこぼれんばかりにピアノの音色が聞こえてくるようでしたので、それを主人公の台詞のように響かせたいと思い、心を砕きました。

Q:成海璃子さん、松山ケンイチさんをキャスティングした理由と演出してみての感想は?

萩生田監督:
お二人の演技に対する真剣さには脱帽しました。撮影現場ではうたとワオが生まれてくる瞬間に立ち会えて幸せでした。

成海さんは撮影答辞は中学一年生にもかかわらずエレガントな女性らしさと少年のようなひたむきさが同居していてその魅力にやられました。

松山君は演技は大変すぐれているにもかかわらず、とても不器用な所を持っていて、それを隠さずにひたむきに役に取り組もうとする姿に魅かれました。

Q:海外の方にどういうところを特に観て欲しいですか?

萩生田監督:
映画の中に流れるピアノの音色をそれぞれの登場人物の台詞のように響かせたいと心を砕きましたので、言葉を超えたピアノの響きを体感して欲しいです。