超名優大杉漣が引き受けた超低予算で人生の哀歓を見つめた大人の映画『棚の隅』がシネマアートン下北沢で初日舞台挨拶を行いました。
登壇したのは大杉漣、内田量子、今井悠貴、門井肇の4人です。

MC:出演するきっかけを教えてください。
大杉「以前、飲みに行ったときに『映画撮るときに出ていただけませんか』と言われて『いいよ』と言っちゃったらしく。(笑)」

MC:大杉さんの出演が決まったときの心境。
門井監督「言われたことは忘れない主義でして。(笑)ちゃんと撮ると言えば乗ってくれるだろうと。それに応えてくれたのは嬉しかったです。」

MC:撮影中の大杉さんはどんなパパでしたか?
今井「待ち時間とかに一緒にサッカーとかしてくれてすごく優しいパパでした。」
大杉「ええ。待ち時間とかに一緒にサッカーとかして優しいパパだったと思います。」
とまるで復唱のように答えると会場は笑いが沸き起こりました。
MC:それは普段も優しいパパで?
大杉「ええ、はい。(照れ笑い)」

MC:映画初出演ですね。
内田「お話を頂いたときから私でいいのかと思いつつも絶対話さないぞという思いで2年も待った甲斐がありました。相手が大杉さんと聞いたときに『マジですか』と。CMを常に見ていました。(笑)緊張した中お会いしたんですけれども気さくに話しかけて頂きました。」
ここでも大杉が「ええ、気さくに話しかけてくださって…」と復唱のように答えて会場の笑いをとっていました。

MC:初日舞台挨拶ですが今の気持ちは?
門井監督「劇場公開までの道のりが長かったのでようやく一つできたな。次になんとかつなげられるように頑張らないと。」

MC:最後に一言
大杉「この映画を作ろうとする熱意と皆さんに協力を頂いて作ってきた映画だと思います。そういう意味でこの映画をつくりたいという気持ちが名一杯詰まっています。公開している映画の何百分の一の予算だったと思うんです。でもそれに負けないくらい見所がこぞっている映画です。」

“大作映画って映像の迫力はすごいけどなんか心に残らないんだよな…”と思うそんなあなたは下北沢に足を運ぶのもいいかもしれません。

(hiromi kato)