環境の劇的な変化が新たな出会いの奇跡をおこす!『恋愛適齢期』のナンシー・メイヤーズ監督が新たに描いたのは、失恋に打ちひしがれる女性2人が、パソコンを通じてお互いの家を交換する“ホーム・エクスチェンジ”によって素敵な相手と出会う恋愛物語。キャストにはキャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラックという豪華な俳優陣を迎えた本作は3月24日、日本で公開!それに先がけ、ナンシー・メイヤーズ監督、キャメロン・ディアス、ジュード・ロウが来日し、記者会見を行った。

この素敵な物語の全編にわたってちりばめられた素晴らしいセリフ。キャメロンが「アドリブの必要がないくらい!」と言うほど美しいその言葉たちは、監督の日頃からの観察によるものなのだと言う。「私は人間の心の問題に一番興味があるの。今日みたいに映画のPRで世界を周っているときや、自分の娘の行動とかを見ていても思うんだけど、そういう女性の悩みとか考えは世界各国普遍的なの。世界中がそれでつながれているの」(ナンシー・メイヤーズ)
それはこの映画の物語、素敵なセリフが日本人にも綺麗に響いてくるということ。それを裏付けるように、キャメロンは自分が演じたロサンゼルスで映画予告編会社を経営するアマンダを「現代的で誰もが共感できる強さ、弱さをもっている人にしたかった」と語る。「彼女は15年間もの間泣いていないけど、彼女の内に抱える葛藤こそに気づいて欲しかったのよ」
そんな彼女が同じ失恋の痛手を抱えるロンドンの新聞記者アイリス(ケイト・ウィンスレット)とホーム・エクスチェンジをすることで2人に運命の出会いが訪れる。「旅だとか、環境の変化は、自分の探し物を見つけて自分が誰であるかを知ることができるの。そうやって初めて、私たちはオープンになれるの」

ナンシー・メイヤーズの素晴らしい脚本に惹かれて出演を決めたと口をそろえて話すキャメロンとジュードは、会見中も実に仲よさげな雰囲気を持っていた。それはいかに撮影現場がなごやかな雰囲気に包まれているかを証明しているかのよう。「ナンシーのセットは常に音楽がなっていて、ムードを作り上げてくれるの」とキャメロンも話す。しかし、そんな楽しい撮影現場で大変苦労したことが、ある“お若い”俳優2人の“指導”だったとジュードは言う。「あんまり観ていない人にストーリーを言ってしまいたくないから言いづらいんだけど(笑)・・・・・2人の若い俳優が出て来るんだ。彼らに指導することが実に大変でね。キャメロンは天使の翼を背中につけて、首にはモンキーをつけたりして、彼らの気分を盛り上げなくちゃいけなかったりして(笑)。だから無事カメラの前に立ってくれるとホッとするんだけど、でもムスッとした顔でカメラに映ったりするんだよ(笑)」
それに続けてナンシーはこう語る。「テントの中のシーンがあるんだけど、その若い俳優さんたちが待機中にいつ寝るのか、いつ食べるのかをずっと気にしていなくてはならなかったの(笑)。それで、そのシーンが長くなってしまった時にイヤホンをつけてモニターを見ていたら誰かが寝ている音がしたのよ。それで待機中の2人のところに行ったら、そこに寝ていたのは今私の隣にいる大きな2人だったのよ(笑)」

そんな微笑ましい雰囲気の中で完成した『ホリデイ』。キャメロンとジュードはこの映画のように新しい出会いをつかむためのアドバイスをこう話した。
「やっぱり外に出ないと!人生は冒険なんだから、まずそれに参加しないとね。そしてそこに自分らしさを出して楽しめばいいのよ!」(キャメロン・ディアス)
「それはこの映画の中でちゃんと書かれているよ」(ジュード・ロウ)

(林田健二)