中村獅童初主演映画『赤線』から3年、鬼才・奥秀太郎が満を持して叩きつけるハードコア・ファンタジー!
『日本の裸族』『赤線』など常にショッキングな問題作を生み出し、独特のポップセンスで支持を集める奥秀太郎。

奥秀太郎最新作『カインの末裔』が2月24日に初日を迎えた。
当日は立ち見の出る満員の場内に盛大な拍手の中、監督と出演者がご挨拶をしました。

●奥秀太郎(監督)
「暗い映画だったと思いますですが、こんなにもたくさんの方が来ていただいて、本当にどうもありがとうございました。」

先日正式招待されたベルリン国際映画祭の感想を聞かれると

「800人ぐらいの客席が毎回完売するほどの盛況ぶりでした。ベルリンの観客はとても真剣に見ていただいていることをすごく感じました。今日ここにいるお客様同様、世界には“暗い映画を見る”心に余裕のある方々がたくさんいることに気付きました。」

●渡辺一志(出演)

「みなさんありがとうございます。こんなに暗い映画に(笑)真っ昼間から来ていただけるとは驚いています。」

公開中の『キャプテントキオ』の監督である渡辺さんに、今回、母親を殺した過去を持つ主人公・棟方という青年役として出演したきっかけについてお聞きすると

「奥監督とは5、6年くらい知り合って経つのですが、ちょくちょく電話かかってくるんです。
ある日、映画に出てほしいという電話があり、最初は短編映画と1日で終わる撮影だと聞いていたのですが、後日、実は長編になりそうだと言われました。
脚本を読ませていただいた時、これが本当に面白い脚本でした。だから逆に自分にできるのかと奥監督に確認した上でそれでもと言われたので、それでは断る理由はないなと思い、役者ではないのですけれども、お引き受けいたしました。」

●田口トモロヲ(出演)

「どうもこんにちは。こんなに暗い映画に(笑)真っ昼間から入っていただいて、びっくりしています。ありがとうございました。」

田口は、殺人の過去を持つ主人公の青年(渡辺一志)に違法な犯罪を裏で操作する振興宗教の牧師役。
今回、奥監督作品への出演は初めてだった田口さんへ出演の経緯についてお聞きすると

「最初、とにかく是非出ていただきたいということで資料をたくさんいただいて、以前、芝居関係、バンド関係ではニアミスはしていたので、今回きちっとお会いしてみようかなと。今日、チラシに「裏プロジェクトX」って書いてあってそんなコンセプトがあるなんて初めて気づきました(笑)。チラシを見て、出ていてよかったなと思ったわけです」

また共演者の、漫画家で作家の内田春菊については「春菊さんが友達のことを呼び捨てにし始めたら、だいたい関係があるっていう噂が業界内ではありまして、僕はトモロヲって呼ばれてますが、一切関係ありません(笑)」。

●内田春菊(出演)

「みんな暗い映画って言いますけど、ほんと撮っている時は冗談ばかり言い合って、和気あいあいでした。こういう映画をご覧にならなそうな幸せそうな方がたくさん(場内に)いるので、ちょっと安心しました。」

内田は、主人公の青年の犯罪に協力する主婦役を熱演。今回の渡辺との大胆な濡れ場に挑戦している。出演のきっかけについてお聞きすると

「若くてかわいい監督さんが来て、渡辺さんとか田口さんとか・・・(共演俳優陣に)ちゃんと“さん”づけしてるでしょ!昔から知ってる人もいたし、(脚本の)お話も面白かったので、お引受けしました。」

●岸健太朗(出演)

「撮影はもう一年半も前だったのですが、空の色が微妙に灰色だったのを良く覚えてて、今日は晴れてよかったです。ありがとうございました。」

●今奈良孝行(出演)

「さっきまで映画を客席で見ていたのですが、本当にクレイジーな作品で、大変なことになってる!これは世界の人にも分かってくれるクレイジーさだと思いました。ありがとうございました。」