『リンダ リンダ リンダ』でブルーハーツをコピーする女子高生バンドの青春を描き出し、ヒットを飛ばした若き天才・山下敦弘監督の最新作『松ヶ根乱射事件』が2月24日(土)テアトル新宿にて初日を迎え、山下敦弘監督、主演の新井浩文、山中崇、三浦友和、木村祐一らキャストが勢ぞろいし、舞台挨拶を行った。

物語は、90年代初頭の雪深い田舎町・松ヶ根。警察官として働く鈴木光太郎(新井)には、双子の兄・光(山中)がいる。母親と姉は、畜産業を営み、光はそこで気まぐれに手伝いをしている。父親(三浦)は家出中。祖父は痴呆が始まって久しい。そんな松ヶ根の日常は変わらぬまま、永遠に続くかと思われたが、光が起こしたある事件と、謎のカップルの出現により少しずつ変わって行く事となる・・・。

Q.初日を迎えての感想
新井:「みんな『さくらん』に行ってたら、どうしようかと思ってました(笑)この映画を観て、面白いと思った方は家族・友人・恋人に宣伝してください!!」

山中:「公開作が多い中、ありがとうございます。観る人によって感想は違うと思いますが、それぞれのキャラクターに感情移入していただければと思います」

木村:「監督が、撮影の時と同じズボンをはいていて安心しました(笑)正直な感想で、皆に勧めて欲しいです!」

Q.演じたキャラクターとの共通点は
三浦:「今回は、だらしない父親を演じたんですが、普段の自分ともあまり変わらないかも・・と思ってます(笑)」

Q.主人公・光太郎について
山下監督:「光太郎という人物は、追い詰められていく設定なんですが、当時僕自身も4,5本企画を抱えていて追い詰められていたので、その時の心境が反映されてます。」

【その後のマスコミによる囲み取材】
Q.三浦さんとの共演の感想
木村:「直接、絡みのシーンはなかったんですけど、“挨拶に行かないと!!”と思って勇んで行ったら、あまり会話が弾みませんでした(笑)」
 
Q.役者・木村祐一について
三浦:「すごい役者だと思いましたよ!!」

人間って悲しくて、可笑しくて、情けなくて、でも愛おしい・・・。

山下監督、20代最後にして最高傑作の誕生です!!

(Izumi Masunaga)