「素敵な夜、ボクにください」この一言をきっかけに始まったカーリング娘と韓国人男性の恋を描いたスポーツラブコメディ『素敵な夜、ボクにください』。2月12日、都内にてプレミア試写会が行われ、主演の吹石一恵と、カーリング娘の一人を演じた枝元萌が、トークショーを行った。

 本作の見所の一つはキム・スンウ演じる韓国人男性ジンイルと、吹石演じるいずみの国境を越えたラブストーリー。様々な話が展開される中、撮影中の話になると、キム・スンウとのコミュニケーションにおいて意外な事実が発覚。「プライベートで何度も来ていて、日本にも友人がいるらしいんです。なので日本語が堪能なんですね。それに英語も話せて、私が英会話を今習っているので、なんか英会話教室みたいになってました(笑)」(吹石)
 しかし、この映画のような国境を越えた恋愛にどうしてもつきまとうのは、やはり言葉の壁。もし、自分と恋人の間にその障害があったとき、吹石は猛勉強するとのこと。「なんとなくは伝わるかもしれないけど、やっぱり勉強しないと。・・・でも、撮影中毎日のようにキム・スンウさんと韓国人のスタッフの方のハングルでの会話を聞いていたんですけど、最後の方にはたぶんこの話をしているんだろうなぁっていうのがわかるようになってました」

 そして、本作のもうひとつの見所。それはやはりトリノ五輪で大ブームを起こしたカーリングというスポーツ。猛練習を積んだというキャストにとって、なかなかの試練だった様子。「必死に練習して、だんだん上手くなってきたと思ったら、今度はキャラクターに合った投げ方をしてくれっていう要求がきて・・・・。なぜか監督に『(投げ方が)キレイすぎるんだよっ!』って怒られてたんです(笑)」(枝元)「でもやっぱりすごいおもしろかったです!東京にカーリング場があったら、『ボーリング行く?』っていうくらいの感じでカーリングに行きたいくらい(笑)」(吹石)
 しかし、実は驚くことに、東京にもカーリング場は存在しているのだとか。インターネットで検索すればそのカーリング場が出てくるということは吹石は非常に喜んでいた様子だった。『素敵な夜、ボクにください』で元気をもらった後は、東京のカーリング場に行ってみるのも、新しいデートコースとして新鮮かもしれない。
(林田健二)