“戦争業務従事者募集 舞坂町役場対森見町戦争推進室”!?
2月10日(土)新宿ガーデンシネマにて『となり町戦争』の初日舞台挨拶が行われました。

この『となり町戦争』の原作は第17回小説すばる新人賞を受賞している話題作。
平凡な主人公がいつの間にか町おこしの「業務」である戦争に巻き込まれていき、「業務」を淡々とこなしていく町役場勤務の香西と偽装結婚生活が始まる…。

主人公の江口洋介、香西役の原田知世、監督の渡辺謙作が登壇しました。

Q.演じた役と共感部分は?
江口「それぞれに色んな思うところがあってひっかかり、自分だったらどうするかと考える映画です。実際の自分にフィードバックさせてたまに恐ろしいなと思いました。」

原田「江口さんの役に共感しました。素朴に湧いてくる疑問に多々共感する部分がありました。(自分が演じた)彼女と共感できない部分は多々ありましたね。」

Q.平凡な役柄の難しかったですか?
江口「普通の役は難しかったですね。今までは医者等のキャラクターものが多かったので。普通っていうことをどうやればいいのか、そぎ落とすことが難しかったです。(ロケ地の)愛媛に行って徐々にできました。東京タイムでやっていたらたぶんできなかったですね。それは愛媛の皆さんに感謝しています。」

Q.愛媛タイムはどうでしたか?
原田「私は雨や天候で休みが突然できてしまって、松山城に行ったり地元の人に教えてもらっておいしもの食べに行ったりしました。うどんは何箇所かまわりましたね。基本的にみんなおいしかったです。」

Q.最後に一言
渡辺監督「映画の中で疑問が小さな疑問が色々あって、おもしろい映画の見方ができると思います。」

江口「変わった映画ですね。定義がつけにくい映画だと思います。」

原田「色んなテーマが入っていると思うので、見終った後いろいろな話をして欲しいと思います。」

全編にわたり愛媛県、東温市に全面協力してもらった撮影。東温市の職員の方々もエキストラとして多数参加し、もはやスタッフの一員のような働きぶりだったとか。
登壇者の三人はお互いに顔を見合わせながら笑顔で様子を語りました。

(hiromi kato)