「働きマン」や「ハッピー・マニア」などのカリスマ漫画家・安野モヨコが花魁の世界を描いた漫画『さくらん』がついに完成した!さらにはベルリン国際映画祭に特別招待作品として日本映画として唯一、正式出品されることとなった!それを祝して1月30日に出品記者会見が行われ、プライベートでも友人である監督の蜷川実花と主演の土屋アンナが登場した!

監督は写真史を塗り替えるほどの衝撃をもたらしたフォトグラファー・蜷川実花。キャストには土屋アンナ、木村佳乃、菅野美穂、夏木マリ、さらには椎名桔平、成宮寛貴、石橋蓮司など豪華なメンバーが揃った!さらにはこれまでの劇中衣装の歴史を覆す斬新で美しい衣装のスタイリストには、今最も活躍する伊賀大介と杉山優子。また“光の魔術師”の熊谷秀夫が照明を務めた。新時代の傑出した才能が集い、今ここに新しい日本映画の歴史が刻まれる!  

Q:ついに完成し、さらにはベルリン映画祭に選ばれたことに対してのご感想は?

A(蜷川):終了したら実感がなく安心と共に空虚感に浸っています。やれることは全部やったなという気分です。ベルリン映画祭に関しては実感がないですね。どれだけ凄いことかも分からなかったのですが、ただ私と一緒にこの映画に関わって下さった方々にお礼が出来たかなと思い、うれしいですね。

A(土屋):今では客観的にみてます。何でも本気でやらないと面白くないので全てを出しきりました。ベルリン映画祭のニュースを聞いた時は「何食べよう?」と思いました(笑)。日本が招かれることは珍しいのでドシッといきたいですね。

Q:見たこともない色使いで素晴らしかったです。この作品に対しての感想は?

A(蜷川):絵が綺麗になることには圧倒的な自信がありました。でも映画では色彩を意識する余裕があまりなく、無意識に呼吸をするように出来ました。内容に関してですが、原作には時代劇だけど今に通じる変わらない感性があると思います。今作でもうまくその部分を出せたと思います。
A(土屋):実花は写真の時もそうだけど私の違うところを見てくれる。目で見てるものを見てないんですね。今回も綺麗に撮ってくれました。

Q:椎名林檎さんの音楽を聴いてどうですか?

A(土屋):めちゃめちゃあうな、と思いました。強さと弱さのギャップがうまく表現されていますね。
A(蜷川):フルオーケストラなど使っていて、私は面白いなーと思いました。花魁なので動きが少なかったので曲のスピード感に助けてもらったな、と思います。

時代を超えた、極彩色の新しい日本は果たして世界でどう捉えられるのだろうか?ちなみに土屋はベルリンでのレッドカーペットを黒の着物で歩くとのこと。そちらにも要注目だ!!

(oki)