映像化不可能と言われた手塚治虫の傑作漫画『どろろ』が、いままでにありがちな時代劇のイメージを徹底的に払拭するため、『ロード・オブ・ザ・リング』『ラストサムライ』の撮影場所にもなった、ニュージーランドで大掛かりなロケーションを敢行。そして映像表現としての可能性を最大限、引き出すことに成功しついにスクリーンに登場!
1月27日TOHOシネマズ六本木ヒルズにて『どろろ』の初日舞台挨拶が行われた。
登壇したのは妻夫木聡さん、柴咲コウさん、原田美枝子さん、中井貴一さん、塩田明彦監督。

映像化するのは難しいと言われていましたが、この映画で最も伝えたかった事は何かと聞かれると塩田監督は「手塚治虫さんの漫画は悲劇と喜劇が一緒になって描かれているのでそれを表したいと思いました。」と答えた。
映画が出来上がってどうですか?という質問に妻夫木さんは「半年に渡ってアクションを頑張って報われたと思います。」
柴咲さんは「一年以上前から準備していたので皆さんに観てもらえて嬉しいです。」と答えた。
印象的なシーンについて妻夫木さんは「中井さんとアクションシーンをやらせていただいて、そのシーンを見て心と心のぶつかり合いはこーゆー事なんだと思いました。」と話した。

原田さんは母親役で妻夫木さんと共演して「すてきな俳優さん。でもあまり絡むシーンがなかったんです。」と残念そうに話した。
ニュージーランドで印象に残っている事について中井さんは「二週間ちょっとニュージーランドに居たんですけど、撮影が終わるとコンビニにわけもなく行ってなぜかハムを買っていました。(笑)」と言って会場を笑わせた。また、一年前に撮影は終わっていたため、
「あれ、もう公開しないんじゃないかな?って思っていた。(笑)」とコメント。

この後、世界23カ国配給決定にちなみ、世界地図をバックに写真撮影が行われた。

最後に、妻夫木さんと柴咲さんが締めの挨拶をした。
柴咲さん「今回この映画に係われて、幸せで感謝の気持ちでいっぱいです。一人一人の心にどれだけ残るかが大事だと思います。より多くの人に観ていただきたいので応援よろしくお願いします。」
妻夫木さん「初日に来ていただいてありがとうございます。生きる事は簡単じゃないと思います。苦しい事辛い事があって、それを乗り越えたときに百鬼丸のように、一人で生きているのではなく助けてくれる人がそばに居るという事に気づいてほしいです。この映画を通して命を通ずる心を感じてもらえたら嬉しいです。」

(koya)