累計290万部を誇る、漆原友紀原作の人気漫画『蟲師』。不思議な”蟲”が人と同じ世界に生きる幻想的な物語を、世界のクリエイター達に多大なる影響を与えてきた大友克洋監督が実写映画化!ヴェネチア映画祭ではたくさんの人々がその世界観に驚き、サンダンス映画祭ではチケットが完売した。世界中から注目を集めている本作は、既にアメリカやオーストラリアなどからの上映オファーが殺到。日本が誇る名作の誕生だ。

待望の映画版では演技派俳優がずらりと共演。
蟲の謎を紐解き、人々を癒しながら旅を続ける主人公・ギンコにオダギリジョー。文字で蟲を封じる娘・淡幽に蒼井優。虹を追いかける男・虹朗に大森南朋。そしてギンコの過去の鍵を握る謎の蟲師・ぬいを江角マキコが熱演している。まるで100年前の日本に迷い込んだかのような壮大な風景を舞台に、彼らによって『蟲師』に新たな命が吹き込まれた。

進化したCGと現実世界をどれだけマッチさせられるかにこだわり、日本の風景が残る場所から映像化のイメージを膨らませたという大友監督。「漫画を原作にするということは、既にいろんなイメージを持たれているキャラクターを具現化するということ。下手をすれば漫画っぽくなってしまう。役者さんは本当に大変だったと思いますが、オダギリさんはギンコが持つ深みを表現してくれました。いろんな人がいろんなモノをつくるということを一番楽しめるのはやはり実写ですね。」
オダギリさんはこの作品への出演オファーをすぐに快諾したのだそう。「大友監督が実写を撮るんですよ?俳優として、現時点で監督の作品に参加できるのは幸せなことだと思ったんです。大友監督とはお酒を飲みながらバカ話もしました(笑)。子供心を持ち続ける大人に久しぶりに会ったと思いますね。」

本作が海外から異例の注目を浴びている様子を映画祭などで直接肌で感じた2人は驚きが隠しきれないようだ。「この映画はとても日本的な物語です。古き良き日本が詰まっているこの作品を外国の方が見た時にどう感じるのか教えてほしいですね。」とオダギリさん。「蟲を扱うのは大変なことでした。でも原作を読んで感じたのは、”蟲”というものが媒体になっていろんなことを表現しているということです。それは時間だったり自然だったり。生きることだったり、死ぬことだったり。人間が対峙することを”蟲”を通して感じられる作品なんです。見たままの驚きや感想を大事にして欲しいですね。」

原作ファンも十分楽しめる、イマジネーション溢れる映画版『蟲師』。
足を踏み入れれば、そこはあなたが見たことのない世界。

いざ、蟲の世界へ!!

(umemoto)