呪いのエクステが次々と人々を襲う・・・世界に躍進を続けるジャパニーズホラー映画に、新しい感覚の作品『エクステ』が誕生!1月18日、完成披露試写が東京・丸の内TOEIで行なわれ、園 子温監督、主演の栗山千明さん、大杉漣さん、主題歌を歌う町本絵里さんが登壇した。

主人公で美容師の卵、優子を演じたのは、『バトルロワイヤル』(00)や、『KILL BILL vol.1』(03)、『木更津キャッツアイワールドシリーズ』(06)などに出演し、美しいストレートロングの黒髪が魅力的な栗山千明さん。今回の役作りについて、「今まで、どちらかというと驚かすほうが多かったんですが、今回は逆に驚く側ということで、改めて受身の芝居を、こういうことなんだなあって勉強になったり、夢に向かってがんばっている普通の女の子で、普通って難しいなと思っていたんですが、監督が私自身の仕草を取り入れてくれたのですごく助かりました。」と語った。

優子の働く美容室に現れる、髪を売り歩く奇怪な男・山崎を演じ、今までにない怪演を見せる大杉漣さんは、「園 子温監督にすごい興味があって作品を見ていまして、監督の作品に出られたのがうれしかったと思うのと、“この年齢になってもこういう役ができたんだ”って感じも、ちょっとはしゃいでいるおじさんですけども、すごく楽しかったし、後は、監督と最初に日活撮影所の衣裳部屋でお会いしたときに、とても感じの悪い人だと思ったのと、その時、1枚のCDを僕に渡して、「これを覚えとけ」って言われた曲がとっても気持ち悪かったっていうのと。思い出は一つ一つ言うと、つつがなくずーっと続いていくんですけれども、まだこの作品を皆さんご覧になっていないので、実は本当はしゃべりたいんですけども、今日は皆さんに色々感じて頂ければと思っています。すごく僕は楽しかったです。」と、出演の感想を話した。

主題歌「ハルカ」を歌い、女優としても出演している町本絵里さんは、「私自身、等身大の自分という形で歌詞を書かせていただいて、自分で書いたものが嫌で嫌で、ゴミ箱にポイっていうのも何回もあったんですけども、その結果分かったことが、一番ストレートなところが皆さんに届くんじゃないかなと思ってそういう思いも込めて、今、社会問題になっている自殺も含めて色々書かせていただきました。映画が終わったからといって、そそくさと席を立たず、エンドロールまでよろしくお願いします。」と苦労話を披露。

「『エクステ』は世界の映画で初めて、髪の毛のホラーを作ったということで、映画史上的にも貴重な映画となりました」と切り出した園子温監督。原案も手がけた本作の映画化のきっかけについて、「ほかの映画で女子高生を取材していたら、昨日は髪の毛が短いのに今日は長かったということがあって、「それは何なの?」と聞いたらエクステだと。そのエクステは人毛で付け毛だと。誰のか知らない付け毛をつけているということは怖ろしいことではないかと思って、すぐにこの映画を作れると思って考えました」と語った。

最後に、「楽しくて怖い」と映画を紹介してくれた栗山さん。気になる劇場公開は、2月17日よりシネマサンシャイン他にて全国ロードショー!
(M.NIBE)