『悪夢探偵』ライブに悪魔祓いに鏡割り!超豪華ジャパン・プレミア!!
「ああ、いやだ、ああああ、いやだ。ああ、いやだ…」でおなじみの塚本晋也監督最新作『悪夢探偵』が1月9日渋谷C.C.LEMONホールにてジャパン・プレミアが行われました。
劇場に入るとすぐに舞台にはドラムやキーボードなど楽器が立ち並んでいるのに誰もが気づくはず。
そう、今夜はエンティングテーマを手がけたフジファブリックのミニライブもあるのです。
『悪夢探偵』の予告が流れ終わるとフジファブリックが登場しライブがスタート。
出だしに一曲熱く披露後、歌とギターを担当している志村正彦が観客に挨拶しました。
「塚本監督からオファーがきて監督と一緒に作りました。映画の雰囲気に合ういい曲がつくれました。映画もたくさんドキっとするところがあると思います。」
そして『東京炎上』、ラストにエンディングテーマでもある『蒼い鳥』を演奏すると会場から大きな拍手が沸きあがりました。
ライブが終わってももちろん興奮はさめやらぬまま次に現れたのは松田龍平、hitomi、安藤政信、塚本晋也監督と豪華な顔ぶれで舞台挨拶が始まるとさらに観客は加熱しました。
松田「あけましておめでとうございます。今日は『悪夢探偵』を見に来てくださってありがとうございます。正月早々悪夢ですが楽しんでいただけたらと思います。」
hitomi 「撮影をしたのが一年ほど前でようやく公開かと思うと嬉しいです。」
安藤 「若宮刑事役をやりました安藤政信です。本当にいい映画です。」
塚本監督「すごいキャストが出て満足のいく映画になりました。よろしくお願いします。」
Q.演じてみてどうでしたか?撮影現場の雰囲気は?
松田「楽しかったです。撮影現場の雰囲気も(自身は)“やだやだ”と暗い役の男なんですが、現場は楽しかったです。今回は演じるにあたってすごい設定にも関わらず疑問に思うことがなくてすんなり演じることができました。」
Q.長編映画初主演でしたが?
hitomi 「演技は荒削りなんですけど、良いタイミングで塚本監督に出会えたことは私の人生年表の中で必ず刻まれるだろうと思います。エキサイティングで良い映画になったと思います。撮影現場は驚くシーンが多くて呼吸困難になりそうでしたがでも楽しいほうが多かったです。」
Q撮影現場ではどうでしたか?心に残っていることは?
安藤 「ずっと塚本監督の作品に出たくて撮影中毎日幸せでした。テンション高かったです。毎日龍平と話していて、僕の人生年表に刻まれました。呼吸困難に陥りました。(笑)」
Q.松田さん、人生年表に何か残りましたか?
松田「僕は…今回は大丈夫でした。(会場内笑)」
Q.映画にこめられた一番のメッセージは何ですか?
塚本監督「一番ですか?愛ですかね?(会場内笑)」
Q.各役者について
塚本監督「(松田の肩を叩いて)夢に入れそうな人。いかにもじゃないですか!神秘的で画が決まってしょうがないんですよ。かっちょよくてスタッフが“うんうん”って。hitomiさんはものすごくチャレンジャーですね。リハーサル中もメキメキ腕をあげていて。二ヶ月の間でどんどんいろんな表情が見れてその現場に立ち会うことができました。安藤君はものすごい演技で“もう一回撮らしてもらっていいですか?”と言うのもはばかれて。まあ、言っちゃいましたけどね。すごい根性入ってるなあと思いました。」
Q.映画の見所について
松田「夢と現実の境界線ですね。夢にズルっと入るところがおもしろい。どんどん深い夢に入るところとかもおもしろいと思いました。」
塚田監督「それはもう俳優ですよ。松田君は神秘的な佇まいで、hitomiさんはどんどん表情が変わるところ。安藤君はホラー映画好きでゾンビに追っかけられたいって言っていたんですね。それが今回叶いまして。ゾンビ=僕が追いかけてます。(会場内笑)すごい驚いているんですけど(目じりを指差して)この辺に喜びがでているのでそこらへんを見ていただきたいですね。」
新春“悪魔祓い”と称して、新宿の氷川神社から二人の神主が壇上にあがり祭壇を作って本格的にお祓いをしてもらいました。会場のお客さんの力も…ということで全員起立。塚本陣も祭壇に向き合って神妙な面持ちで悪魔祓いをしてもらいました。
そして次に壇上に現れたのは『悪魔探偵』の文字が入っている鏡割りの樽酒!
これまた観客も起立し、司会者が「悪魔探偵!」の掛け声を合図に「大ヒット!」という声が会場に響き渡ると塚本陣が木槌を振り下ろしました。
Q.最後に一言
塚田監督「今50ヶ所くらいから上映したいというオファーを世界中からもらっています。『悪夢探偵』と俳優の演技を世界中に広げたいと思います。パート2や3も作っていきた
いと思いますのでなにとぞよろしくお願いします。」
塚田監督の世界観と役者の演技に相当の自信が舞台挨拶で伺え、期待がいっそう高まった豪華なジャパン・プレミアの夜なのでした。
(hiromi kato)