12月26日、愛知県豊橋市の市制施行100周年を記念して製作された『早咲きの花』が、ル テアトル銀座にて特別ロードショー初日を迎えた。最終日の1月8日まで、52回全ての上映に出演者、スタッフが舞台挨拶を行なう予定で、初日一回目の上映後には主演の浅丘ルリ子さんをはじめ、キャスト・スタッフを合わせ11名が勢ぞろいした。

失明を宣告され、故郷の豊橋を訪れる女性カメラマン、シュナイダー植松三菜子を演じた浅丘ルリ子さんは、「この役をお引き受けしたのは、(昭和)18年、19年ぐらいの子供たちを見ていたかったからです。何もない時代に生き生きと、土を踏んで裸足で歩きまわって、走り回っていた子供たちを見ていたかったんです。私は道案内の役でしたけど、楽しい作品でした。」と話した。
シュナイダー植松三菜子の幼少時代を演じた子役の笠菜月ちゃんは、「『早咲きの花』は、いろんなことをして楽しかったです。またあの夏に戻りたいと思いました。」と堂々とあいさつした。

壇上でゲストは撮影中の苦労話を披露。去年の7月、8月に行なわれた撮影は、猛暑とセミの鳴き声との戦いが続き、過酷な中にもスタッフの一生懸命さが光る現場だったという。
また、映画の感想を聞かれた原作者の宗田理氏は、「原作“たっちゃん”(竹内達夫)のモデルが会場に来ています」と明かし、「原作でも映画でも“たっちゃん”は死にますが、本人は横浜桜木町で有名なラーメン屋をやっています」と、場内に来ていた“たっちゃん”を紹介。思いがけないサプライズゲストに観客が沸いた。

浅丘さんは最後に「この映画はクリント・イーストウッドが出ているわけではありません。『硫黄島からの手紙』みたいな大掛かりな映画ではありません。本当に静かな映画です。でも心に染み入るいい映画だと思います。特に若い子達に観ていただきたいです。」とメッセージを送った。

出演者、スタッフの貴重な生の声を聞けるチャンスは1月8日(月・祝)まで、まだまだ続きます。是非この機会に銀座まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
(M.NIBE)