『奇妙なサーカス』、『紀子の食卓』など海外で高い評価を得る園子温監督作品『気球クラブ、その後』が12月23日、渋谷シネアミューズにてレイトショー公開され、園監督、深水元基、川村ゆきえ、長谷川朝春が舞台挨拶を行った。

気球クラブ・うわの空のメンバーたちのクラブ活動時、そしてクラブ解散後の様子を描いた青春映画であるこの作品は、園監督が自宅で気球を見つけたことから始まったと言う。「10年位前に衝動で気球を買ったんです。それを見つけたときに何か映画撮れないかなと思ったのが始まりです。その気球は映画の中でも気球BARとして出てきます。」(園子温)

主演は『HAZARD』でも園監督作に出演した深水元基。しかし、台本を渡されたときは「15枚くらいしかなくて、どういった映画なのか全然わかららなかった(笑)」と言う。しかし、毎日のように撮影現場で差込が追加された。気球クラブのリーダー・村上を演じた長谷川朝春もその差込の量には驚いた様子。「永作(博美)さんと毎日ぶつぶつ文句言ってましたよ(笑)。そのくらい多かったんです」(長谷川朝春)
そんな長谷川さんは撮影中に実際に気球に搭乗。その気持ちよさは想像以上らしく、「全然恐くないし、上に上がっていって・・・・・みなさんとりあえず乗ってみてください(笑)。口では説明できません」と語った。

今作で映画初出演を果たした川村ゆきえはこの映画について「誰もが共感できる青春映画なので、みんな温かい心になって帰っていただけると嬉しいです」と語った。

渋谷シネアミューズでは28日まで連日トークイベントを開催の予定。
(林田健二)