ウォルト・ディズニーが贈る感動の冒険アドベンチャー『ライアンを探せ!』が、12月16日(土)に全国300スクリーンで一斉公開となり、劇場は朝早くから多くの家族連れなどで賑わった。初日のこの日は、日本語吹替え版でスパイのカメレオンの声優を務めた、オリエンタルラジオの2人が丸の内プラゼール(有楽町)で舞台挨拶を行った。

約500名の観客から拍手と歓声で迎えられた2人は「これだけ多くの暖かい拍手で迎えられると嬉しいですね。」と喜びの表情で挨拶をした。今年9月に声優役を射止めて以来、超多忙なスケジュールにも関わらず、全国で精力的にプロモーションを行ってきたオリラジの2人。名古屋、福岡、大阪、東京と全国キャンペーンをこなし、ようやくこの初日を迎え藤森慎吾さんは「今日はとても感慨深い日になりますね。」とコメント。吹替えの完成版を観たあっちゃんこと中田敦彦さんは「映画を観始めて5分で頬を熱いものがつたいました。ボクらの出演シーンは涙でスクリーンが見えませんでした。」と、とても感動した様子。親子の愛をテーマにしている作品だけに、相方の藤森さんは「ぜひ長野にいる両親と3人で観たいですね。」と話した。

実は「ライアンを探せ!」の英語版ではライアンの父親役(サムソン)をあの『24』でおなじみのキーファー・サザーランドが演じている。これほど有名な俳優と同じ作品で共演した感想を聞かれると、中田さんは「いや、ボクは『24』には出ないです。ディズニー作品の吹替えだけやらせていただきます!」とディズニー専属の声優宣言か、と思わせるような発言をした。

多くの家族連れのお客さんで賑わった『ライアンを探せ!』の初日だったが、この日は『犬神家の一族』(東宝)『どうぶつの森』(東宝)『エラゴン』(FOX)など他のお正月映画も続々と公開初日を迎えた。中田さんは「『ライアン〜』と同じくアットホームな家族を描いた作品として『犬神家の一族』には負けたくないですね。(笑)『ライアン〜』が一番です!」と意気込みを話した。

『ライアンを探せ!』全国の初日1回目の統計は、最終興収27億円を記録した『チキン・リトル』(2005年12月23日公開)とほぼ同じ出足を見せている。ファミリー映画が混戦状態となっているこの冬の正月映画の中で、アニメーションの本家ディズニーの底力を見ることができそうだ。