11月19日(日)山形県鶴岡市にある石倉オープンセットで『スキヤウエスタン ジャンゴ』の撮影現場記者会見が行われた。監督は三池崇史。会見には伊藤英明、佐藤浩市、伊勢谷友介、安藤政信、木村佳乃、桃井かおり、という豪華キャストが勢ぞろいした。本格的な“マカロニウエスタン”を日本で、しかも全編英語セリフの映画だという。物語は奇想天外。時代も様式も超えた、まったく斬新な映画の撮影現場だった。

クランクインは10月14日で、撮影開始からすでに1ヶ月が過ぎた。広大な庄内の大地に西部劇の宿場町を作ってしまった。いつも新しいものに挑戦する三池監督は、少年時代に父親の影響を受けマカロニウエスタンにはまっていたという。しかもタイトルは「スキヤキウエスタン ジャンゴ』!わくわくしないわけにはいかない。

◆三池崇監督
「今の日本映画は守りに入っている。ヒットした作風に便乗したものや、原作がベストセラーのものなど。同じことをやっていても面白くないので、新たなものに挑戦した。しかも今回のキャストは、そういうことを跳ね返す力をもった人たち。源氏VS平家という設定にしたのは、物語がシンプルでひとりひとりにキャラクターがあるからです」

◆伊藤英明
「雨がほんとうに多いのですが、とにかく今できることをやろうという高いモチベーションを保ちながら撮影しています。カメラマンの栗田さんの絵の中にいられることがうれしい。西部劇はまえから好きで、企画がきてすぐに演じたいと思った。英語も、馬も銃さばきも練習した。とことんやったら楽しくて『続・スキヤキウエスタン ジャンゴ』を撮影してほしい」

◆佐藤浩市
「ハチャメチャな作品が最近なかったので、まいにち刺激的で楽しんでいる。全編英語だが、自分たちはリアリズムを感じて演じている。無事に最後まで撮り終わり、山形をいい思い出にしたいね(笑)」

◆伊勢谷友介
「源義経のキャラクターを演じられて、また三池監督が何をたくらんでやるのか楽しみで、この映画の出演を受けました。同世代の伊藤くん・安藤くんとはものすごく気が合って、この仲間たちと共演できたことが幸せなハプニングです」

◆桃井かおり
「アクションシーンもたくさんあって、私、今までに一番頑張っている作品です。そうそう、蔵王でのロケでは、トイレがないですからねって言われて行ったんです。で、冗談かと思ってたら本当になくって……。でもね、わたし三池監督のこと大好きなんです。たまらなく楽しくて。三池監督が日本にいてくれているのがすっごく力になっている」

◆木村佳乃
「私はこの作品ではお色気担当なんです(笑)。三池組は初めてです。とても楽しい共演者と仕事ができて幸せです」

リスクのとても多い撮影現場だが、キャストの意気込みは凄い! 新しく刺激的なパワーのある三池映画「スキヤキウエスタン ジャンゴ」はソニー・ピクチャーズより来年秋公開する。