21時からの新しいデートムービー『Presents 〜合い鍵〜』が渋谷・シネクイントにて初日を迎え、出演者の広末涼子さん、玉山鉄二さん、日向朝子監督が舞台挨拶に登場した。

 本作は、発売以来ロングセラーとなった直木賞作家・角田光代の短編集「Presents」(双葉社刊)の映画化第一弾で、渋谷パルコとのコラボレーションにより通常レイトショーと呼ばれる映画の時間を「21時からの新しいデートムービー」という新しいスタイルを提案している。広末さんは、「ワクワクする、応援したくなる映画です。撮影は徹夜続きくらいの勢いだったので、一日一回か、という思いもありますが、デートや友達どうしで夜だけ、短時間(45分)で気負いもいらないし、1000円で安いし、映画が見やすくなると思います」、玉山さんは、「さらっと気楽に見れる、デートでデザート感覚で見てもらえたら」とこの企画をアピール。

『合い鍵』はクリスマス直前に8年間の恋に終止符を打つカップルの物語。以外にも本作が初共演という二人の撮影は、別れを切り出すシーンから始まった。初体面でフラれてへこんだという広末さんは玉山さんの印象について「お芝居、現場でも安心感があって、ご一緒できてラクチンでした。」、玉山さんは「瞳がきれいな女優さんで、テーブル越しに見つめられて、まるでチワワみたい」と話し、「広末さんが2日目にお弁当を作ってきてくれて、勘違いするくらい、おいしくて、楽しい現場でした。」という撮影中のエピソードを披露した。

3年連続でクリスマス映画に取り組んでいるという日向監督は、豪華すぎる企画に引き受けるのをためらったという。「すてきなお話で、今しか作れないと思い、プレッシャーは置いといて楽しんで作ろうと思いました。」と話す通り、二人のアドリブが光った回想シーンでは、特に楽しめたという。実力派二人との共同作業は監督にとっての大きなクリスマスプレゼントになったようだ。

最後に主演の二人から、初日のプレミアチケットを手に入れた観客にメッセージが贈られた。
広末「クリスマス目前のキラキラした時期に時間を割いてくれるのがうれしいです。楽しんでください!」
玉山「プレゼントに関する考え方、その背景、時間、シチュエーション全てがプレゼントだと教えてもらいました。光がきれいで心が洗われる映画です。」

『Presents』第二弾、戸田恵梨香、平岡祐太主演『Presents 〜うに煎餅〜』は3月公開予定。今後も第三弾、第四弾と続々計画が進んでいるとのこと。これから渋谷パルコは仕事帰りやデートにもってこいのスポットになりそうだ。
(M.NIBE)