想像力に溢れて独創的な作品を厳選し、11月17日から10日間行われた第7回東京フィルメックスのクロージングセレモニー・コンペティション作品授賞式が11月26日、有楽町朝日ホールにて行われた。
東京フィルメックスの、林加奈子ディレクターからは、今後ともアジアを中心とした世界から選りすぐりの作品を集め、新しい映画への挑戦を積極的に支援してゆく意思が語られた。

≪コンペティション受賞作品≫

■ 最優秀作品賞

「天国へ行くにはまず死すべし」(監督:ジャムシェド・ウスモノフ) 
(タジキスタン / 2006 / 35mm / Color)

【受賞理由】
最優秀作品賞は、ジャムシェド・ウスモノフ監督作品「天国へ行くにはまず死すべし」に決定いたしました。その映画的な知性。登場人物と環境の流動的でダイナミックな関係性を捉える話法。監督自身の人間性に対する真摯で力強い視点を高く評価します

■ 審査員特別賞 コダック VISION アワード

「アザー・ハーフ」(イン・リャン監督) 
(中国 / 2006 / DV / Color)

【受賞理由】
審査員特別賞は、イン・リャン監督の「アザー・ハーフ」に決定いたしました。非常に厳格で力強い映画的フォルム。その繊細な物語的話法と、社会的コミュニケーションに対する新鮮なアプローチを高く評価します。私達はイン・リャン監督の次回作を心から楽しみにしています。

審査員
キム・ドンホ(審査委員長/韓国/プサン映画祭ディレクター)、クリス・フジワラ(アメリカ/映画評論家)、オ・ジョンワン(韓国/プロデューサー)、大島ともよ(日本/映画編集者)、諏訪敦彦(日本/映画監督)

◎アニエスベーアワード(観客賞)

「オフサイド」(監督:ジャファル・パナヒ) 
(イラン / 2006 / 35mm / Color)