友近とユースケ・サンタマリアが夫婦役に挑戦!『酒井家のしあわせ』完成披露舞台挨拶!
家族って、かっこ悪いけど、あたたかい——
関西のとある田舎町に住む、ごく普通の家庭・酒井家。
そんな酒井家に事件が起きる。父が「好きな男が出来たから」と家を飛び出してしまったのだ。あきれるしかない、母・照美。信じられない中学2年生の息子・次雄。そして何も分からない4歳の娘・光。その後、偶然父を見かけた次雄は、いつもと違う父の様子から何かあるのではと察するのだが……
11月17日、東商ホールにて『酒井家のしあわせ』完成披露舞台挨拶が行われた。
人気お笑い芸人、友近と、TV,ラジオ、CMにとマルチに活躍するユースケ・サンタマリアという斬新な組み合わせにより、リアルでポップな家族がここに誕生した。
メインキャストとしては映画初出演となった友近。ユースケとの共演については、想像通り、自然に夫婦を演じることができたという。41歳の主婦・照美を演じてみて「実際より10歳くらい年上ですが、結構素の自分で演じることが出来ましたが、それもどうなのかなと。(笑)ブラジャーからはみ出る肉などは、リアルに出来て良かったと思います。(笑)」
照美の夫、正和役のユースケ・サンタマリアは映画のテーマとなった“家族”について「家族ゆえに言えないこともあったりと、演じてみて改めて“家族”って難しいものだと思いましたが、愛しい距離感を保てるのが家族なんだと思います」映画を観る人達に対しては「本当に素敵な映画。最後にいつのまにか号泣してしまうと思うので、木綿のハンカチーフを用意して観て下さい!」とコメント。
「切っても切れないものであり、切ってはいけないもの」と“家族”について語る29歳の新進気鋭女性監督、呉美保監督。ユーモアに溢れたセリフ回しや脚本の巧みな今作で、サンダンス・NHK国際映像作家賞2005年日本部門を受賞。今後も家族についての映画を作っていきたいという呉監督は「誰もが持っている家族に対する感情を観てもらいたいです。そして、映画を観終わった時に『家族っていいな』と感じてもらえれば嬉しいです」と語った。
また、音楽は『8月のクリスマス』で呉監督と知り合ったという、山崎まさよしが担当。人間の滑稽さ、温かさを哀愁漂わせながら奏で、作品に彩を添えている。
(t,suzuki)