千代田区の自民党本部にて、『めぐみ−引き裂かれた家族の30年』特別試写会が行われました。上映前には、横田滋さん・早紀江さん夫妻と、拉致問題対策本部長の中川秀直幹事長、拉致問題対策特命委員長の中川昭一政調会長による舞台挨拶があり、上映後には中川昭一政調会長、並びに、広報局長の片山さつき議員によるインタビューがありました。
この試写会には、自民党国会議員、議員秘書、及びそのご家族、また、アメリカ、ロシア、韓国などの大使館の参事官及びそのご家族を中心に、500人が来場しました。自民党からは、中川秀直幹事長、中川昭一政調会長、片山さつき議員他、土屋品子議員(外交委員会委員長)らが出席しました。上映中は、感動の涙で鼻をすする音が鳴り響いていました。

以下が出席者のコメントです。
【上映前の舞台挨拶にて】
◆中川秀直幹事長コメント:
海外でアカデミー賞の呼び声も高いこの映画のもつ重い意味を、世界中の1人でも多くの方に知っていただきたい。タイトルの“引き裂かれた30年”の言葉通り拉致問題の悲惨さを私達に伝えてくれる絶好の機会です。

◆中川昭一政調会長コメント:
今年もまためぐみさんが拉致された11月15日を迎えようとしています。我々政府、政治、マスコミは失われた30年を取り戻すべく全力を尽くさなくてはなりません。悲しみと希望を共有して、一日も早くめぐみさん含め全員が生還する日まで皆さんとともに頑張っていきたい。

◆横田滋さんコメント:
当時、テレビの人探し番組などに出演した30年前からいまだに解決していないことから、いかに長い年月が経ったことがわかって頂けると思います。この問題にあまり関心のない方や、若い方に見てもらえれば、拉致問題がどういうことかわかってもらえる映画になっていると思います。

◆横田早紀江さんコメント:
国会議員の皆様方にこうしてこの映画をまっすぐに見て頂くことで、私たちが普通の人間であり庶民であり、普通に笑い、泣き、普通にケンカし、また笑いながら過ごしてきたものが、一瞬でその幸せな生活が一変したことをわかって頂けると思います。いまだに戻らない子供たちが何に使われているかわからない、想像するだけで辛い毎日ですが、絶対にこのような悪が続くわけはないと信じています。彼女達が、蓮池さん達のように、またタラップを下りて来る日を夢見て、日本中が世界中が喜んで下さるようになったこの30年を赤裸々に描いてくれた監督たちに感謝します。

【上映後のインタビューにて】
◆中川昭一政調会長コメント:
ご家族5人が戻って来られた時のこと、思い出しました。まだ多くの方々が残され道半ばですので、やることはたくさんあるなと思います。我々の時間と家族の時間は違います。それをこの映画を観て改めて感じました。政治の立場とご家族の気持ちを同じ方向を向いていくことが大事だと思います。

◆片山さつき議員コメント:
元々アメリカに問題を広める為の映画だったが今日拝見してアメリカ人の監督が刻々と冷静に事実を織りながらめぐみちゃんがお父さんに送った櫛など感情の中に明確に問題を埋め込むような質の高いドキュメンタリーだと思います。是非日本中の方に見てもらい、拉致問題の再認識をしていただきたいというメッセージとして受け取ってもらいたいと思います。