11月1日、『Sad Movie <サッド・ムービー>』の公開を間近に控え、韓国から来日した豪華キャストがパークハイアット東京にて記者会見を行った。日本でも大ヒットを飛ばした『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソンをはじめ、『猟奇的な彼女』(01)、『僕の世界の中心は君だ』(06)に主演したチャ・テヒョン、『甘い人生』(05)のシン・ミナ、そしてオーディションで選ばれ天才子役と呼ばれている9歳のヨ・ジングの登場とあって、約300名の報道陣が駆けつけ、盛大な規模での記者会見となった。

大好きな人との別れ。切なく、そして忘れられない瞬間ばかりを集めた映画『Sad Movie <サッド・ムービー>』。主人公の8人それぞれが迎える大切な人との切ない“さよなら”の中で、今まで気付かなかった溢れるほどの愛や、未来への優しい希望と出会っていく。

シナリオを読んだチョン・ウソンがチェ・テヒュンにピッタリの役だとすすめ、共演が実現したという今作品の脚本の魅力は何だったのだろう?
チャ・テヒョン「今回の作品は多くの俳優と一緒にできるのが魅力で、シナリオを読んで上手く演技ができそうだと思って決めました」。一方、チョン・ウソンは「最初は別れを美しく表現できることに驚きました。企画に興味を持ち、俳優として役に立ちたいと思いました。」

スクリーンの中で美しい涙を流す出演者たち。涙の演技のコツは?
チョン・ウソン「特別な秘訣はありません。その場に身を置いて感じるようにしています。それに第三者の哀れみの気持ちを加えています。」
チャ・テヒョン「個人的に男性が泣くのは好きではありません。色んな意味で大変でした。それほど悲しくない人生を送ってきましたし、セリフで感情を取り込むので、セリフなしで泣くのは大変未熟で、これから先もやりたくありません(笑)」
シン・ミナ「私が演じたスウンはルックスから悲しみを持つキャラクターなので、無意識でそういう気持ちになれました。」
ヨ・ジング「家族の中で誰かが死んだら、と考えながら作りました。出さなくてもいい時でも涙が出ました。」

撮影中の面白いエピソードについて聞かれたチョン・ウソンは「アドリブは多くないんですが、二人の姉妹との手話のシーンでアドリブが出ました」とコメントすると、すかさずチャ・テヒョンは「僕はチョン・ウソンさんとは違って半分以上がアドリブなので抑えるのが大変でした。今まで叩かれる演技をたくさんしてきましたが、6時間近く叩かれると、ジーンと痛かったです。」と会場の笑いを誘っていた。
(M.NIBE)