千葉県東葛地区で行われた東葛国際映画祭2006が10月22日、柏第一小学校にて閉幕した。

30カ国90本以上の中から選ばれたコンペティション部門で、見事グランプリを獲得したのは、タガート・シゲール監督『The Real Dirt on Farmer John』。アメリカ中西部に住む、風変わりな農夫を記録した叙事詩的ドキュメンタリー。2005年のスラムダンス映画祭で観客賞を受賞して以来、サンフランシスコ国際映画祭・審査員賞など世界中の25の映画賞を受賞した作品である。

また、今回上映された全作品の中から観客によって選ばれた観客賞は高橋伴明監督『火火』。高橋監督は本映画祭の審査員長を務めているため、「なんかこうやらせのようになってしまって本当に申し訳ないです。」と苦笑いを交えてコメントした。しかし、監督は「個人的に次の作品を観てみたい」と強く思ったという、『電撃BOPのセクシーマザーファッカーズに』の島田角栄監督に贈られたフィルムをプレゼントした。

この東葛国際映画祭は手作りの温かさを感じられるもので、今後もその温かさを忘れずにどんどん発展していってもらいたい。
(林田健二)