2005年秋、千葉県北西部の東葛エリア(柏・松戸・野田・流山・我孫子)で行われたイベント・東葛映画祭が、2006年10月14日、東葛”国際”映画祭にバージョンアップして開催された。オープニングイベントでは数々の実行委員や、審査員に加え、毎年ゲストとして参加している俳優の哀川翔も駆けつけ、挨拶、記者会見を行った。

いまや東京のベッドタウンのシンボルとも言われる東葛地区。しかし、そんな東葛地区の光り輝くシンボルとなること、世界と東葛地区を結ぶことを目標に、数多くの人がボランティアとして参加している本映画祭。その始まりは2004年10月19日、東葛エリアで主なロケが行われた映画「CHARON(カロン)」の先行上映会をかねた「東葛シネマnight」が開催されたことだった。それをきっかけに、数多くの努力が、今年の”国際”映画祭への発展へと結びつけた。「毎年私はゲストとして参加していますが、その進展ぶりに本当に驚いている。はじめは上映会、去年は”映画祭”だったものが、今年は”国際映画祭”に発展した。これらはボランティアたちのとんでもないエネルギーがもたらしたものだと思います。」(哀川翔)

本映画祭では、日本未公開の良質な独立系映画制作会社の作品に焦点を当てている。つまり、有名で大きい映画祭にはない価値があるのだと、3人のコンペティション審査員は語る。「僕もインディペンデントで育ってきたので、見て、やられたなって映画に出会えたら嬉しいですね。」(高橋伴明)「この映画祭に役割があるとすれば、新しい才能を発見できるということ。それは映画にとって、どんな大きな映画祭よりも素晴らしいことです。」(ロジャー・パルバース)「映画という文化にとって、こんなタイプの映画祭が必要なんです。」(エイヤ・ニスカネン)

(林田健二)