30年の歴史を誇り、今もなおファンを増やし続けている、ますむらひろし原作の「アタゴオル」シリーズ。映画ならではの豪華声優陣と音楽が加わった『アタゴオルは猫の森』のジャパン・プレミアが原宿クエストホールで行なわれた。

子連れの観客で賑わう中、会場は太鼓の実演で盛り上がり舞台にはスモークが。
観客の声援と共に光の中に登場したのは、本作で主人公・ヒデヨシと仲良くなる植物王・ヒデコを演じた小桜エツ子さん、西久保監督、そして石井竜也さん。実は本作には現在米米CLUBの活動を再開している石井さんが手がけた音楽とダンス、そして主要キャストの歌といった見所も!まさにファンにとっては見逃せない映画なのだ。

映画用のストーリーをますむらさんと相談しながら、番外編をチョイスしたという西久保監督。「映画を作るなら、音楽をいっぱい入れたいと思ってました。ごった煮にしたかったんです。この映画は音楽を先行にして絵をつけました。今回はヒデヨシのバカパワーを中心にした物語ですが、続編のようなものを作れるなら、また音楽をいっぱい入れつつ映画にしたいですね。」と早くも次回作の話が。

トラブルメーカーのヒデヨシが他人とは思えない、と語ったのは石井さん。「ごった煮だったら俺に任せろ!って感じですね(笑)。最初は音楽を作ってください、と言われてもますむらさんの幻想的な絵につける音の想像が全然つかなくて。プレッシャーはありましたが、やりたいようにやらせて頂きました!楽しかったですよ。”ナゾノヒデヨシとアタゴオル満腹楽団”のシーンは100%石井ですから(笑)!」と会場にいた人々を石井節で笑わせた。「悪には悪になってしまうだけの理由があります。最初から悪だっとわけではないと思うんです。世の中の善悪ってハッキリ分けることはできないんじゃないか、というようなことをこの映画は言ってます。”誰も欠けてはいけない。”そんな大事なことを言ってくれてるんです。この人の心を豊かにする色彩で溢れる世界で元気を出してください!」

キュートなヒデコの声を演じた小桜さんは「一生懸命作った映画なので、皆さんの心に届けば嬉しいです。映画の中で1曲歌わせてもらってるんですが、このレコーディングが一番大変でした(笑)。でも楽しかったです!映画の中に”生きるために生きるのよ”というセリフがありますが、アタゴオルを見てそういう気持ちになってください。」と語った。

また、トークショーの後半にはヒデヨシも登場!映画の中から飛び出したヒデヨシは石井さんに握手を求めたり、小桜さんにヒデコや「ケロロ軍曹」で演じているタママニ等兵の声を実演してもらったり、と舞台を走り回って観客を喜ばせた。

あなたも是非、映画館でアタゴオルを訪れてみてください。
(umemoto)