どの世代の人にも愛され続ける名曲『涙そうそう』。この曲から生まれた切ない愛の物語『涙そうそう』が9月30日、公開初日をむかえ、土井裕康監督、妻夫木聡、長澤まさみ、麻生久美子、小泉今日子が舞台挨拶を行った。

初の共演となる妻夫木と長澤の2人は、お互いを同じ俳優として尊敬し合えた様子だった。

「僕はもともと長澤さんとは共演したいなと思っていたんですけど、今回初めて共演できて、芝居してても心からぶつかってきてくれるしすごい楽しかったですね。」(妻夫木)

「今回一緒にお芝居できて、とても勉強になったし楽しかったんですけど、なんか、生きてる感じのする俳優さんだなと思いました。一緒にやっててすごく温度を感じる俳優さんで、・・・近寄ったら、火傷しちゃうぜっ、みたいな(笑)」(長澤)

妻夫木演じる洋太郎の恋人を演じた麻生久美子、そして洋太郎らの母を演じた小泉今日子の2人も、この映画に対する熱い思いを語った。

「私が演じた恋人的にも切なくてやりきれない部分があって、彼女としても涙そうそうでした。初めて見たときにすごく感動したんだけど、愛の形にもすごいいろいろあって、心でつながる愛というものがとてもすがすがしくきれいに表現されていると思いました。」(麻生)

「私は役柄的にこの映画を一番客観的に見れるのではないかと思っていたんですが、逆にこの作品を見たときに成長したあの子たちがスクリーンに映っていて、天国から子供の成長を見に降りてきたみたいな不思議な感じがしましたね。」(小泉)

朝早くから初回に駆けつけた観客たちの年代は、幼い子供からご年配の方まで実に様々だった。そんな幅広い年代の観客たちのほとんどが目を潤ませている様子を見て、小泉は語った。
「どの年代の方が見ても何か感じてもらえる映画になっていると思うので、とてもうれしいです。覚悟していただきたいのは、この作品を一度見てしまうとテレビでスポットCM見ただけでも泣けてきちゃいますので気をつけてください(笑)」
(林田健二)